パラノーマル・アクティビティ2

似たような設定にちょっと色を加えて、視覚&音響効果を大量に増やして、1作目ほど満足させなくとも、「こんなもんかな」ぐらいで観客を帰らせれば合格・・・ってな程度の浅い考えで作ったものと、勝手に想像していた。変に期待しても裏切られるだけだしね。こういうの観るときは、できるだけハードル下げるに越したことはない。
待望の長男が生まれた一家に、ある日空き巣が入る。何も盗まれなかったが、気持ち悪いのでセコムのカメラをつけることにした。玄関、プール、リビング、ダイニング、階段、子供部屋の24時間監視がスタート。暗視機能のついたハンディカメラも備えて、心霊現象キャッチの準備は万端だ。
そして、開巻早々に驚いた。あのケイティが、一家の母親の姉役で出てきたからだ。しかもすぐにミカ・スロートまで登場。「死亡の60日前」なんてテロップまで出たりして。本当に1作目とつなげてくるとは。つまりこれはエピソードゼロ的な話か。
様々な超常現象が起こるのは1作目と同様。プール掃除マシンが明け方には水から上がっていたり、夜中にフライパンが連続で落ちたりするのは、まだわかりやすい方。母親のクリスティが子供部屋から離れた隙に、ベビーベッドの頭上のおもちゃが回ったり、ちょっとだけドアが動いたり、見過ごしてしまいそうな異変でビビらせる手法は健在だ。しかもその時には、例の地響きのようなサウンドが聞こえてきて、「うわー、きたきた」感を盛り上げてくれる。このパターンって、案外飽きないかも。
クリスティがお茶を飲もうと、やかんを火にかけて待つ静かな昼下がり。あの場面は飛び上がったね。キッチンの扉という扉が一斉に勢いよく開くんだもの。あれは泣くわ、普通。娘のアリが外に追い出されてる間に、かわいいハンター坊やが足を引っ張られる場面も怖かった。
霊に敏感な愛犬が返り討ちにあい、父と娘で病院に連れて行く間、クリスティは一人になってしまう。そして霊に捕まえられて、「蒲田行進曲」並みの階段落ちの末、霊の本拠地らしき地下室へ連れ込まれる。あの場面も強烈だったな。出てきたときにはすっかり別人。完全にとりつかれてしまったようだ。
アリがネットで調べたり、母方の家系を遡ったりした結果、どうやらクリスティの先祖が悪魔と契約でもしたんじゃないかという推論に至る。そこで生まれた長男をいけにえに捧げないと、家族もろとも殺され続けるという。なんて恐ろしいお約束なんでしょ。つまり、霊の標的はハンターちゃんというわけだ。
それを回避するためにお父さんは、姉のケイティに悪霊を飛ばすというとんでもない解決策を実行に移す。なるほど、それでケイティはその後あんな目に遭うのね。ミカもいい迷惑だわ。前作のプロローグも出てきて、見事に話はつながりました。
それで終わってもよかったんだけど、それではホラーとして物足りない。本作はその辺もちゃんと考えられていた。ミカを殺したその足で、妹の家に現れたケイティ。まずは、TVを観てのんびりしていたお父さんの首を軽くひとひねり。続いて、2階で息子をあやすクリスティを監視カメラに叩きつける。ハンターちゃんを抱きかかえ姿をくらますケイティ。アリはちょうどいなかったみたいで助かったが、こういうの因果応報とでも言うのかね。
今月本国で、来月には日本でも公開されるシリーズ第3弾。もう簡単に予想がつくね。あの姉妹に悪霊がとりついた原因を解明するエピソードになるんでしょ? そして、その後のケイティとハンター坊やの足取りも追うんでしょう。3匹目のどじょうがいるのかどうかわからないけど、うーん、今度もDVDでいいかなあ。こういう謎って、きれいに解明しない方が不気味でいいと思うしね。
<おまけ>
前作の製作費は15000ドルということで話題になったが、パラマウントがバックについた本作はグーンとアップしたはず。調べてみると300万ドルとのこと。なんと200倍だ。でも、それでも300万ドルなのよね。
興行収入は海外を含めると、1作目が1億9000万ドル、2作目が1億8000万ドルと、やはり儲かってることには変わりない。こりゃ当然3作目も作るわけだ。
<おまけ その2>
DVDには、劇場版より7分長い「完全版」とやらも収録されていた。ベビーカーがひっくり返ったり、キッチンで火事が起こったりと、心霊現象のシーンが増えてはいた。しかし編集に大きな違いはなく、新しい発見も皆無。全部ちゃんと観てるほどヒマじゃないので、早送りで変更箇所をチェックしたが、これなら「削除シーン」として収録してくれた方がよっぽどありがたいわ。
そのとおりと思ったら、ポチッ!
待望の長男が生まれた一家に、ある日空き巣が入る。何も盗まれなかったが、気持ち悪いのでセコムのカメラをつけることにした。玄関、プール、リビング、ダイニング、階段、子供部屋の24時間監視がスタート。暗視機能のついたハンディカメラも備えて、心霊現象キャッチの準備は万端だ。
そして、開巻早々に驚いた。あのケイティが、一家の母親の姉役で出てきたからだ。しかもすぐにミカ・スロートまで登場。「死亡の60日前」なんてテロップまで出たりして。本当に1作目とつなげてくるとは。つまりこれはエピソードゼロ的な話か。
様々な超常現象が起こるのは1作目と同様。プール掃除マシンが明け方には水から上がっていたり、夜中にフライパンが連続で落ちたりするのは、まだわかりやすい方。母親のクリスティが子供部屋から離れた隙に、ベビーベッドの頭上のおもちゃが回ったり、ちょっとだけドアが動いたり、見過ごしてしまいそうな異変でビビらせる手法は健在だ。しかもその時には、例の地響きのようなサウンドが聞こえてきて、「うわー、きたきた」感を盛り上げてくれる。このパターンって、案外飽きないかも。
クリスティがお茶を飲もうと、やかんを火にかけて待つ静かな昼下がり。あの場面は飛び上がったね。キッチンの扉という扉が一斉に勢いよく開くんだもの。あれは泣くわ、普通。娘のアリが外に追い出されてる間に、かわいいハンター坊やが足を引っ張られる場面も怖かった。
霊に敏感な愛犬が返り討ちにあい、父と娘で病院に連れて行く間、クリスティは一人になってしまう。そして霊に捕まえられて、「蒲田行進曲」並みの階段落ちの末、霊の本拠地らしき地下室へ連れ込まれる。あの場面も強烈だったな。出てきたときにはすっかり別人。完全にとりつかれてしまったようだ。
アリがネットで調べたり、母方の家系を遡ったりした結果、どうやらクリスティの先祖が悪魔と契約でもしたんじゃないかという推論に至る。そこで生まれた長男をいけにえに捧げないと、家族もろとも殺され続けるという。なんて恐ろしいお約束なんでしょ。つまり、霊の標的はハンターちゃんというわけだ。
それを回避するためにお父さんは、姉のケイティに悪霊を飛ばすというとんでもない解決策を実行に移す。なるほど、それでケイティはその後あんな目に遭うのね。ミカもいい迷惑だわ。前作のプロローグも出てきて、見事に話はつながりました。
それで終わってもよかったんだけど、それではホラーとして物足りない。本作はその辺もちゃんと考えられていた。ミカを殺したその足で、妹の家に現れたケイティ。まずは、TVを観てのんびりしていたお父さんの首を軽くひとひねり。続いて、2階で息子をあやすクリスティを監視カメラに叩きつける。ハンターちゃんを抱きかかえ姿をくらますケイティ。アリはちょうどいなかったみたいで助かったが、こういうの因果応報とでも言うのかね。
今月本国で、来月には日本でも公開されるシリーズ第3弾。もう簡単に予想がつくね。あの姉妹に悪霊がとりついた原因を解明するエピソードになるんでしょ? そして、その後のケイティとハンター坊やの足取りも追うんでしょう。3匹目のどじょうがいるのかどうかわからないけど、うーん、今度もDVDでいいかなあ。こういう謎って、きれいに解明しない方が不気味でいいと思うしね。
<おまけ>
前作の製作費は15000ドルということで話題になったが、パラマウントがバックについた本作はグーンとアップしたはず。調べてみると300万ドルとのこと。なんと200倍だ。でも、それでも300万ドルなのよね。
興行収入は海外を含めると、1作目が1億9000万ドル、2作目が1億8000万ドルと、やはり儲かってることには変わりない。こりゃ当然3作目も作るわけだ。
<おまけ その2>
DVDには、劇場版より7分長い「完全版」とやらも収録されていた。ベビーカーがひっくり返ったり、キッチンで火事が起こったりと、心霊現象のシーンが増えてはいた。しかし編集に大きな違いはなく、新しい発見も皆無。全部ちゃんと観てるほどヒマじゃないので、早送りで変更箇所をチェックしたが、これなら「削除シーン」として収録してくれた方がよっぽどありがたいわ。
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どもどもajです。
2006年サンディエゴ郊外
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21日間に渡って、そのすべては
ホームビデオに記録されていた
※
カリフォルニア州・カールズバッドで暮らす...