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ミックマック

ジャン・ピエール・ジュネらしい雰囲気が予告編から感じられて、観たいと思っていた。レンタルDVDで鑑賞。
期待通り本作には、他の映画では見られないような魅力的なキャラが大挙登場する。

主役のバジルは、地雷撤去作業で父親を亡くした男。自分も流れ弾に当たって生死の境をさまよい、担当医のコイントスによって頭の中に銃弾を残される。

口パクの名手で「三つ数えろ」のセリフは完コピ可能(フランス語だけど)。街の歌い子の後ろで歌ってるフリしてお金を稼ぐのも朝飯前だ。でも稼いだ金を独り占めしたりはしないで、歌い子にも分けたりして、この人間違いなく善人ね。

ビデオ店をクビになり、街角パントマイムで生計を立てているバジルを見初めて、ガラクラ修理工場の仲間に誘うのが、刑務所帰りのプラカール。なんでも昔ギロチンの刑(!)にかけられたことがあって、すんでのところで助かった時の大傷が自慢のタネ。何かと人に見せたがるんだが、画面には出てこないのよね。怖いけどちょっと見てみたいわ。

工場内を仕切るのは料理担当のタンブイユ。バジルがひとりで何かしているのを見ると我慢できず、「出て行くか、みんなで協力するか、どっちかにして」と、きつい口調で温かい提案をする。まさに肝っ玉かあさんだ。

発明家のプチ・ピエールは、細かいものを作るのが得意な芸術家。その発明品には心を癒される。でも意外なことに怪力の持ち主でもある。

数学娘は文字通り数字に強い。ていうか、なんでも正確に目測できる人間測量機だ。さぞお堅い性格かと思いきや、他人のキスを見てうっとりする女心もちゃんと持ち合わせている。舌なめずりしてたね。あれはなんかエロかった。

レミントンは元民俗学研究者で、比喩やことわざが大好物。しゃべると止まらないのが玉に瑕だが、オーバーな演技は迫力満点だ。誰かを脅すなら彼に任すといい。

フラカスは記録に挑戦するのが大好きな自慢オヤジ。人間大砲としてギネスに載ったと言い張る姿を、みんな微笑ましく見ている。でも彼の言ったことは本当で、見つかった昔のギネスブックを愛しく抱きしめる姿はさらに微笑ましかった。

そして最後は、超軟体人間のラ・モーム。冷蔵庫から出てくる登場シーンから、彼女の柔軟さには驚きまくりだ。その特技を生かしてカバンやダンボールに隠れたりダクトに潜り込んだりして、重要なミッションを担当する。バジルにほのかな想いを持っているのが見え見えで、ついついやっちゃう反発も子供みたいでかわらしい。

バジルが偶然、父の仇である兵器会社と自分の命を奪いかけた銃弾を作った軍事会社を見つけたことから、話は本筋に入る。彼はこの二つの企業に復讐を仕掛けるのだ。工場の仲間たちも協力するのだが、それがいかにもジュネらしいやり方で、思わずニンマリしてしまう。

初めは何をしようとしているのかわからないのだが、黙って成り行きを見守っていると、「ああ、これをやるために、あれをやったのか」と納得する仕組みだ。小さな作戦の積み重ねが、大きな結果につながっていく。ジュネのアイディアの豊富さに感嘆するばかりだ。まさに至福の時間。ジュネ節はいくら観ても飽きません。

思えば前作の「ロング・エンゲージメント」から5年ぶりの新作だ。寡作の監督なのね。今度はいつになることやら。首を長くして待つことにしますか。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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