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ジャガーノート

先日観た「激突!」に続いて、70年代を代表するサスペンス大作を観ようと、DVD借りてきた。
豪華客船に爆弾が仕掛けられるという設定しか知らなかったので、ちょっと間違った先入観を持ってしまった。犯人とのスリリングな駆け引きにハラハラしたり、乗客がパニックに陥る様子に見入ったり、爆弾が爆発するスペクタクルな見せ場に目を見張ったり…というのを期待しちゃったのよ。

ところが、犯人は声だけであまり出番はないし、映画終盤で意外にあっさり目星がつく。乗客は結構冷静で、もうすぐ死ぬかもしれないってのに仮装パーティで盛りあがったりして。爆発シーンは3度あるが、被害は局所的で、船が大変なことになった雰囲気はない。だから、「あれ?思ってたのと違う」となっちゃったのだ。

この映画の肝が、リチャード・ハリス演ずる爆弾処理のプロ、ファロン中佐の仕事ぶりにあることもわかるのだが、残りあと何時間もないって状況で船長と談笑したりして、あまりあせる様子がないのも違和感を感じたところだ。まあ、その余裕がプロたる所以なのかもしれないが、タイムリミットサスペンスなんだからもうちょっと緊迫感があってもいいはず。

と、37年経ってから文句を言っても仕方がない。あとは面白かったところを褒めておこう。

時限爆弾処理を真正面から描いて、本作はその後の同種の映画のお手本となった。クライマックスの「赤を切るか、青を切るか」なんて、他の映画やTVドラマで何度観たことか。「青を切れ」という犯人の裏をかいて、赤を切る場面は、「え?!何の根拠があって?」と判断を疑ったけど、そこはさすがチャンピオン。犯人の性格も知り抜いていたということなのよね。そうでなければ、ただの無謀な賭けでしかない。

そうそう、「赤を切る」と言わずに切っちゃったのも、よくよく考えると怖い。爆発を阻止できたから、他の仲間に「赤を切れ」って伝えられたけど、もし赤じゃダメで爆発したら、仲間は「青を切って爆発した」と考えて、ファロンと同じ赤を切ってしまうよね。あそこは「オレは赤を切る」って前もって言ってくれなきゃ。それとも、そんなこと言う必要もないくらい、自信があったということ? そうだよね。そうじゃないと説明がつかないものね。

ネジ1個緩めるのも細心の注意を払い、感光タイプだと危ないので電気を消して赤外線で内部を探る。信頼する部下を爆発で失うも、そこから学んで先へ進む。爆弾を作るのも解除するのも人間。知能対知能のスリリングな戦い。手に汗握るとはまさにこのことだ。

最近の演出過剰なジェットコースター映画に慣れてるせいか、全体的に牧歌的な印象を受けてしまうが、爆弾ものというジャンルを作った功績は認めなくてはならない。オマー・シャリフやアンソニー・ホプキンス、イアン・ホルムなどの70年代を代表する俳優たちの演技も楽しめる。ちょっと地味だけど見どころは豊富な、英国らしい知的サスペンスでした。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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