シムソンズ

先日「書道ガールズ!!」を観て、猛烈に本作を観直したくなった。以前購入したDVDを引っ張り出してきて、劇場以来約5年ぶりの鑑賞。
今回もまたおんなじところで涙をしぼられる結果になった。映画そのものについては、このブログで2度も絶賛しているので、今回はDVD特典について触れてみる。

オレが持っているのは通常版ではなく、3枚組の「青春版」。1枚目には映画本編と予告編集。2枚目にはメイキング、劇場挨拶、未公開シーン、フォトギャラリー。3枚目にはシムソンズ+大泉洋+監督+プロデューサー、計7名それぞれのインタビュー集。全部で3時間もの映像が収録されている。これ全部観るのは大変かも。

・・・あっさり全部観ちゃいました。それだけこの映画の背景は興味深かった。

カーリングの話なのだから、カーリングする場面が随所に出てくるのは当たり前だが、出演者たちはズブの素人。撮影前に半年ぐらいかけて練習を積んだのだろう、と勝手に想像していた。実際は違ったみたいで。

藤井美菜、高橋真唯、星井七瀬の3人は、クランクイン1週間前に常呂町入りし、町のカーリング場で猛特訓を開始した。特に経験者という設定の藤井なんか、人一倍がんばったせいで膝を痛めちゃったりして。彼女、これが映画初出演で、その重圧は相当なもんだったろう。

1週間遅れで合流した主役の加藤ローサは、ストーンを投げたときのフォームを身につけるのが精一杯。それでも北海道大会のクライマックスでは、ちゃんと滑りながら投げてました。女優魂って言うのかな、こういうの。

その他のキャストも、カーリングにはてこずったようで、大泉は練習でこける度に、観客役の道産子エキストラから爆笑されて恥ずかしかったそうだ。ガミさんを演じた夏八木勲も、投球シーンを20回以上撮り直していた。本当にお疲れ様でした。

出演者を悩ませたのは競技だけではない。11月から12月にかけて撮影されたこの映画、オレも住んでいたからわかるが、あの時期の道東はハンパなく寒い。北海道で一番寒いのは旭川だと思っていたが、毎日の天気予報を見ていると、ナンバー1は北見だということがわかる。つまり日本で一番寒いとこなのよ、あの辺は。

外での撮影はもちろん、カーリングの場面もずっと氷上なので、キャストもスタッフもずっと寒さと戦うことになる。特にローサと藤井は、厳寒のサロマ湖に足突っ込んでたね。あれはまさに自殺行為。道産子は誰もしませんわ。数千個のホッカイロを使い切ったというから、撮影は常に忍耐の連続だったみたいだ。

撮影スケジュールもかなりタイトだったようで、4人とも「大変だった」と口々に言う。北海道大会のラスト、4人が立ち上がり手をつないで泣き笑いする場面がクランクアップになっていて、その様子がメイキングに完全収録されていた。あのシーンの涙は、大変だった撮影が終わることに対しての様々な思いが入り混じった、役だか本人だか区別のつかない涙だったようだ。

メイキングも未公開シーンもインタビュー集も、よくある特典映像とは異なり、わざわざナレーションを加えたり、テレビ番組のような編集を施してあったりして、かなり力が入っていた。大好きな映画の裏側を、丁寧に伝えてくれる良質なコンテンツ。3時間の長丁場もまったく苦にならなかった。

あれから5年。本作の随所で流れるテーマ音楽が、いろんなテレビ番組で使われるのをよく耳にする。その度にこの映画の感動がよみがえる。4人の魅力が満載で、感動が次々と押し寄せるハイテンションな2時間は、映画というより、まさに「奇跡」だ。

「この映画をひとことで言うと?」と質問された藤井美菜の答えが素晴らしかった。


「『キラキラ』ですね」


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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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