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劔岳 点の記

撮影監督の木村大作が70歳にして初めてメガホンを取った山岳映画。雄大な自然は大画面で観るのがベストなのだろうが、公開時はあまり食指が動かなかった。レンタルDVDで鑑賞。
これまでたくさんの名作のカメラを背負ってきた人だが、その人となりまではあまり知らなかった。公開時、映画の宣伝のためにテレビに出ていたのを見たが、近寄りがたい感じがした。結構口がうるさいのね。リーダーシップという面では監督にふさわしいのかもしれないが、罵声が飛び交う現場ってちょっと怖い。

まあ、映画は完成品で評価すべきなので、現場がどうであろうと出来上がったものが素晴らしければすべて正当化される。本作はその点どうか。

今ならあんな危険な雪山は、CGを使って安全に、そして現実にはありえないカメラワークでダイナミックに描くところ。しかしそれでは本物の臨場感は生まれない。だから日本を代表する役者が実際に登山していくさまを、木村は撮りたかったのだろう。あんな危なそうな細い尾根を歩くなんて、役者魂と体力の両方があっても大変だ。よく引き受けたね、皆さん。

キャスト以上に大変なのはスタッフだろう。重たい撮影機材を背負っての登山は、まさに苦行だ。そこに飛び掛る木村の怒声。皆さん、ご苦労様でした。

雲の海を上から眺めたり、遠くに富士山が見えるなど、さまざまな絶景が見せ場の一つだが、美しい景色ばかりではない。吹雪だったり大雨だったりと、自然の厳しさが地図作りに命をかける一行を襲う。CGじゃないとわかっているので、その迫力には圧倒される。映画の登場人物というよりも、俳優さんたちを直接心配していました。もう映画を観ている感覚ではない。

確かにすごいとは思うんだけど、これが本当に観客が映画に求めているものなのかな。大自然の雄大さは、ドキュメンタリーや写真でも十分伝わるよ。「バーティカル・リミット」でも書いたけど、映画はストーリーやメッセージが第一なんだから、危ないことまでして本物を求めなくてもいいと思う。逆に、登山のプロではない役者やスタッフがなんとか登れちゃう山なので、100年前の偉業が薄れてしまった。これって製作側の本意じゃないでしょうに。

柴崎と宇治の信頼関係や信の成長、軍の無理解や山岳会との和解など、人間ドラマもそれなりにあるものの、結局主役は山なので、強く心に訴えかけてはこない。本作は、あの山をカメラに収めたい、という木村の想いを実現するためのプロジェクトであって、純粋な2時間20分の映画としては疑問が残る。

改めて、撮影に関わった方々の労をねぎらいたい。でも、ところどころ船をこいでしまって、ポーズボタンを押し、仮眠を取りながらの鑑賞でした。映画としての評価はそんな感じ。メイキングの「撮影の記」の方が面白いかもしれないので、今度借りてくるとしよう。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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