パーフェクト・ゲッタウェイ

孤島を舞台としたフーダニット・サスペンス。ずっとレンタル中だったが、やっとDVD借りてきた。
騙し映画にはころっと騙されたいので、犯人探しするのはあまり好きじゃない。でも本作は、それが主眼みたいだ。わかりました、おつきあいしましょ。

ワイハーにハネムーンとしゃれこんだ新婚ホヤホヤのクリフとシドニー。トレッキングの最中に、新婚夫婦が殺されカップルの容疑者が逃走中とのニュースを耳にする。怪しいのは、一件親切なワイルドペアのニック&ジーナと、ヒッチハイクでゴタゴタしてしまったケイル&クレオ。見た目と雰囲気ではケイル&クレオだが、ニック&ジーナも時々おかしな言動で惑わせる。さあ、犯人はどっち?

中盤では、警察がヘリでやってきてケイル&クレオを逮捕。「証拠があるなら出してみろ!」と凄むが、ケイルのリュックから人間の歯とおぼしきものがゴロゴロ発見される。やっぱこいつらか。一件落着だ。

…となるはずがなく、ここで犯人ははっきりしてしまう。予告編では「絶対にネタばらししないでください」と言われたが、驚くほどのネタではないし、今回も普通にネタバレで行くことにする。

犯人を男女二人組に限定し、それに該当するのが3組しか出て来ず、そのうち2組は怪しげとなれば、もう答え言ってるようなもの。このネタにどんだけ自信があったか知らないが、大して深くはない。

案の定犯人は主役の二人で、その動機は「テイキング・ライブス」の二番煎じ。しかも、3組で怪しく疑わせ続けるのも限界があり、たった1時間ほどでクリフとシドニーは邪悪な素顔をさらけ出す。そこからは殺されまいとするニックとジーナの必死の逃亡劇が30分。賞味1時間半、ダラダラせずに話が終わるのが本作のいいところか。飽きずにちゃんと最後まで観られたので。

一見面白そうで実は底の浅い脚本。一体誰が書いたのかと思ったら、なんと個人的には大好きな「ピッチブラック」のデヴィッド・トゥーヒーじゃないの。彼は「ピッチブラック」で株を上げたのに、続編の「リディック」で大コケしてしまい、本作はそれ以来5年ぶりの新作だ。かなり色を変えてきたね。頑張ってほしい監督さんなので、あまり叩くのはやめておこう。

彼の次回作は、なんと「リディック」の続編! チャレンジャーだなあ。今度は大丈夫かな。期待よりも不安が先立つけど、完成したら観に行くんだろうな。まあ、あんまり大風呂敷広げないようにね。

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■映画『パーフェクト・ゲッタウェイ』

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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