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ベスト・キッド

リメイクするにはまだ早い気がして、公開時には劇場に足が向かなかった。BD借りてきて鑑賞した。
オリジナル版はビデオで観たクチだが、クライマックスの激闘に興奮し、ラストの清々しさに涙した。アカデミー賞にノミネートされた日系俳優、ノリユキ・パット・モリタの師匠ぶりも印象的。ただのスポ根映画とは一線を画す、名作の名にふさわしい一本だった。

あれから四半世紀。こんなに早くリメイクするのは、新しい企画が思いつかないのか、はたまたただの金儲けか。あまり前向きな理由は思い浮かばない。期待度が上がらないまま鑑賞スタート。

オリジナルとリメイクで異なる点は多々あるが、一番大きいのは空手からカンフーへの変更だろう。ならばタイトルも「カンフーキッド」にしなきゃならないところだが、変えると何がオリジナルかわかりづらくなる。よって原題は「カラテ・キッド」のまま、邦題も「ベスト・キッド」のままだ。何か変。

本作の製作者には、ウィル&ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻が名を連ねている。つまり、息子を主役にした映画を作りたいがための、いわば親バカ企画なのだ。BD特典のメイキングには、撮影現場で監督並みに注文をつける両親の姿が映されていた。プロデューサーだから口挟む権利はあるし、大スターだからあまり違和感も感じないのだが、監督本当はやりづらかったんじゃないだろうかね。

しかしまあ、本作に疑問があるとすればこれくらいなもので、実際このリメイクは、本家を超えていると言ってもいい出来だった。これには本当に驚いた。

オリジナルは高校生が主役だったから、ライバルもガタイがでかくて本当に強敵に見えた。今回の主役は小学生なので、ファイトシーンの迫力不足が懸念される。それをカバーするために、舞台を中国に移し、少年が習うのもカンフーに変えたのだ。白人がやる日本の空手より、本場の中国人がやる本場のカンフーの方が、絶対すごいに決まってるよね。体のサイズの問題は、飛んだり跳ねたり回ったりの激しい動きで完全にクリアしてました。

せっかく中国に来たんだから、あれもこれも撮らないと損!というロケも、観客を楽しませてくれる。カメラが入るのは「ラスト・エンペラー」以来という紫禁城、世界遺産の万里の長城、カンフー発祥の地といわれる武当山など歴史を感じさせる名所から、五輪会場「鳥の巣」なんていうニュースポットまで網羅。スケールのでかさは格段にアップしている。

主役のジェイデン・スミス。元々運動神経がいいんだろうけど、あれだけのカンフーアクションをマスターするのは大変な苦労があったと思われる。あんなに小さいのに役者魂は親譲りのものを持っているようだ。初めは七光りがあったとしても、最終的には自分の力で輝いていた。彼は大物になるよ、間違いなく。

そして本作の最大の功労者、ジャッキーだ。彼の見事な演技は、オリジナルよりも堂に入っている。リアルカンフーの達人なのだから、当然といえば当然だ。猫背で陰気、一見近寄りがたいおじさんだけど、カンフーを大事に思う気持ちは人一倍。彼が少年に教えるのは、攻撃よりも防御、勝ち負けよりも努力、栄光よりも礼儀を大切にする、真のカンフーだ。「カンフーは人生だ」なんて台詞、ジャッキー以上に説得力を持って言える人、この世にいる?

本作でのジャケットアクションは、ジャッキーの発案らしい。オリジナルの「ワックスがけ」に匹敵する訓練法に悩んでいた脚本家がジャッキーに相談したところ、その場で実演してみせて即採用となったとのこと。すごいな、ジャッキー。

彼は撮影現場でスタッフと一緒に機材を運んだり、エキストラを指導したり、笑いで周囲をなごませたりと、その活躍は一俳優の枠にとどまらない。そりゃ誰だってジャッキーを好きになるよ。香港で東日本大震災のチャリティーイベントを主催したり、全財産を寄付すると発表したり、もう人間というより神様に近い。ジャッキー教なんてあったら、アジア最大の信者を集めるんじゃないだろうか。

クライマックスの決勝戦は興奮の連続。準決勝で負った痛みをかばいながらも必死で戦うジェイデンに、観ているこっちもすっかり会場で応援している気分に。拳や蹴りが決まれば「よっしゃー!」と身を乗り出し、逆にやられれば歯噛みする。最後のかかと落としで相手を倒した時は、思わず立ち上がっちゃいました。気づけば滂沱の涙。

負けても爽やかにジェイデンに優勝楯を渡す今回の敵もあっぱれ。道場の生徒みんながジャッキーに一礼する姿に溜飲も下がった。オリジナルから変えちゃいけないものは変えていない。このリメイクは成功だ。スミス親子とジャッキーにお礼を言いたい。本当にありがとう。いいものを見せてもらった。

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■映画『ベスト・キッド』

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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