プリンセス トヨトミ

なにやら大阪がとんでもない秘密を隠していて、それが会計検査院の調査で発覚し、大騒動が起こるらしい。まさしく奇想天外という言葉にふさわしいストーリー。予告編を観る限り、これはなんか面白そうだ。今日は振休を取れたので、イオンシネマの平日モーニングショーで観てきた。
予告編では、「大阪じゅうが口裏を合わせている」とか「大阪国総理大臣」なんていう台詞や、「バニラ・スカイ」「アイ・アム・レジェンド」を彷彿とさせる無人の大阪の街が映される。これにワクワクしないわけにはいかないでしょ!

ものすごい期待感を持って劇場に足を運んだ結果は・・・途中、特に後半は睡魔の嵐でした。zzz

まず、予告編見せすぎ。どこまでネタばらしするのかって難しいし、この映画のネタはでかすぎて隠そうとすると何も見せられない。それはわかる。

だが、予告編以上のものが本編になかったんじゃ、劇場に足を運ぶ理由がなくなってしまう。本作については、秘密がバレた大阪国民がどういう行動を起こすのか、それに対し会計検査院の調査官たちはどう対処するのか、それが見所になるべきなんだが、それがあんまり驚くような展開じゃないのよね。

大阪国民は大阪城に集まって抗議し、鬼の松平は見なかったことにすると言う。よかったよかった。おしまい。・・・うーん、これでいいんかいな?

この映画に乗り切れなかった大きな理由がもうひとつある。それは、鑑賞中に次々と沸いてくる「これはどうなってるの?」とか「こういう場合はどうなるの?」とかの、設定に対する疑問だ。いっぱいありすぎて書ききれないが、ひとつだけ挙げると「大阪在住の大阪以外の出身者はどこに行ったの?」。

自分は全国転勤族で、本社は大阪にある。入社時には1ヶ月大阪に住んで研修を受けた。これまで大阪勤務を命じられたことはないが、行けと言われれば行くし、実際たくさんの他県出身者が大阪で働いている。

大阪の街が無人になったとき、彼らはどこに行ったの? 一時的な大阪市民は、まさか大阪国民になれないよね。ならば、ひょうたんを見たってなんのことかわからんはず。「え?みんなどこ行くの?」とポカンとするよ。そういう人、万人単位でいるはずなんだけど。大阪国民にまだなってない14歳以下の子供たちも同様だ。

父子引継ぎがうまく行かず、秘密を知らない大阪市民もいるはずよね。死期がわかる人なら例の儀式もできるだろうが、事故や災害で突然死んでしまった場合は対処不能でしょ? 考えれば、もっともっと秘密を知らない人がいるのが当然で、ひょうたん指令であんなにきれいに人が動くわけがない。

無人の道頓堀が観られるのは映画の醍醐味だとは思うけど、そう簡単にできないことだからこそ面白いのであって、根拠なく受け入れて楽しむことはできないのよ。「夢だった」とか「細菌で全員死んだ」とかなら納得できるけど、本作レベルの設定ではちょっと・・・。

もしかしたら原作にはその辺がしっかりと書き込まれているのかもしれない。ならば、全部とは言わないまでも観客が舞台裏を想像できる程度には、最低限の説明場面を用意しておいてほしい。もし原作にもないなら、原作には別の魅力があるか、もしくはクソ小説かのどっちかだろう。

と、散々こきおろしてしまったが、結局原作も読んでいない非大阪人の1回観ただけの感想でしかない。原作を楽しんだ人か、本当の大阪の人の感想が、この映画の評価を決めるにふさわしいはず。特に大阪の人はどう思ったのかな?「大阪の心をよくわかってる!」となれば、このレビューは的外れということで構いません。

あとは、散文的に思ったことを。

・「OJO」は「お嬢」じゃないのか?と観てたら、なんと「王女」だった。大阪国だから、国王がいて王女がいるってこと? でも日本で王女って、ピンと来ないわ。「皇女」だと天皇の娘になっちゃうから違うし・・・。

・大阪の食べ物は、「お好み焼き」も「たこ焼き」も「串かつ」もどれもうまそう!綾瀬はるかがまたうまそうに食べるんだわ。今年の健診であまりに数値が悪くて、現在ダイエット中の身には辛いシーンでした(泣)。

・その綾瀬はるかが、劇中走る走る。そうすると揺れる揺れる(笑)。なんというサービスカット。あのシーンは胸にしか目が行きませんでした。たぶん、みんなそうだと思う。

・大阪国総理大臣の中井貴一。存在感がありすぎて、逆にミスキャストじゃないか? どうしたってお好み焼き屋の親父に収まってないんだもの。もう少し小市民っぽくて、でも大舞台では大きく見える役者がベストだったのでは?「誰?」と聞かれてもすぐに浮かばないんだけど。

・クライマックスの中井VS堤では、ついつい船を漕いでしまった。前半の意表をつく展開で続いた緊張感が、あの辺りでぷっつりと切れてしまってね。ああいうお涙頂戴な冗長ヒューマンドラマ演出は、TVなら気にならないんだけど、暗闇でじっと集中を続ける劇場ではちょっときびしい。

・ラスト、富士山の麓に巨大十字架が出現したけど、まったく意味不明。ミラクル鳥居が想い出話しゃべっただけでは、伏線の条件を満たしてない。あれが意味するものが何か、少しもヒントがないなら出さない方がいい。

これだけ叩いたのは、それだけ期待度が高かったということ。映画は残念だったけど、原作は面白いのかもしれないので、今度読んでみよう。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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