ザ・タウン

結論からいうと、期待させすぎ。いいところも沢山あるので、普通に観たらそれなりに満足できる出来なんだけど、あおられすぎたのでそうはならなかった。
一番納得できなかったのは、ベン・アフレック演ずる主役のダグだ。興奮気味の強盗仲間を冷静に諌めたり、人質になった女支店長を守ったり、正体がバレた後も女への愛を貫こうとしたり、全編これいいヤツ。だけどそんないいヤツが、一方で強盗を働いたり、女に嫌がらせする男をボコボコにしたり、花屋の男たちを撃ち殺したりするのよ。小説ならあまり気にならないのだろうが、映像で見せられるとどうしても違和感をぬぐえない。もちろん共感もできない。これは致命傷だ。
ボストンのチャールズタウンがどれくらいの街なのかわからないが、何度も強盗を働いても捕まらないのも解せない。警察がダメダメなんだろうけど、いくらそうだからってマークされてる中でまたやるかい?あまりに警戒心がなさすぎる。それなりの金を稼いでるんだから、しばらくおとなしくしてればいいのに。
トラウマになるほど怖い思いをしたのに、ダグの正体を知った後も顔を合わせられるクレアも理解できない。確かに最初は完全拒否だったが、その後は仏頂面しつつも相手してる。どんだけ惚れちゃったのよ。バリバリのキャリアウーマンと揺れる乙女心って、よっぽどじゃないと両立しないと思うんだが。
この3点が大きすぎて、どうしても映画にのめりこめなかった。冒頭の賛辞を送ることはオレには不可能だ。
逆によかったのは脇を固める面々。筆頭は「ハート・ロッカー」が記憶に新しいジェレミー・レナーだ。すぐにカッとなって暴力的になるジェム。常に暴発寸前のショットガンのようなアブナさは目が離せない。クライマックスはベン・アフレックもかすむほどの熱演で、2年連続のオスカーノミネートも納得できる。
女性陣では、ヒロインのクレアより、ダグに恋心を寄せる子持ちの娼婦クリスタの方がインパクト大。単純にキレイだからそれだけで注目しちゃうけど、後半ダグに詰め寄ってキレる彼女には寒気が走りました。新星ブレイク・ライヴリー、まだ23歳であの色気はすごい。今後が楽しみな女優がまた一人増えたね。
強盗一味を追うFBI捜査官を演じたジョン・ハムも、知能戦に強いキャラが印象的だった。あんなに頭がいいのに、なんであんな大胆に動き回る連中を捕まえられないんだろう? 矛盾を感じるところだ。
花屋を演じたピート・ポスルスウェイトの存在感もすごい。すっかり痩せこけた風貌が、逆に凄みを感じさせるのよ。今年惜しくもこの世を去ったが、享年65歳というのも驚く。見た目75歳といわれてもおかしくないんだもの。名優に合掌。
日本ではあまり作られない、銀行強盗ものというジャンル。アメリカでは時々出てくるので「ホンマかいな」と思っていたが、実際によく起こるのね。「お金がたくさんあるはずだから狙ってやれ」なんて、どんだけ短絡的な犯行だと思うが、これがアメリカなのだ。おっかないところだ。日本に生まれてよかったわ。
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一番納得できなかったのは、ベン・アフレック演ずる主役のダグだ。興奮気味の強盗仲間を冷静に諌めたり、人質になった女支店長を守ったり、正体がバレた後も女への愛を貫こうとしたり、全編これいいヤツ。だけどそんないいヤツが、一方で強盗を働いたり、女に嫌がらせする男をボコボコにしたり、花屋の男たちを撃ち殺したりするのよ。小説ならあまり気にならないのだろうが、映像で見せられるとどうしても違和感をぬぐえない。もちろん共感もできない。これは致命傷だ。
ボストンのチャールズタウンがどれくらいの街なのかわからないが、何度も強盗を働いても捕まらないのも解せない。警察がダメダメなんだろうけど、いくらそうだからってマークされてる中でまたやるかい?あまりに警戒心がなさすぎる。それなりの金を稼いでるんだから、しばらくおとなしくしてればいいのに。
トラウマになるほど怖い思いをしたのに、ダグの正体を知った後も顔を合わせられるクレアも理解できない。確かに最初は完全拒否だったが、その後は仏頂面しつつも相手してる。どんだけ惚れちゃったのよ。バリバリのキャリアウーマンと揺れる乙女心って、よっぽどじゃないと両立しないと思うんだが。
この3点が大きすぎて、どうしても映画にのめりこめなかった。冒頭の賛辞を送ることはオレには不可能だ。
逆によかったのは脇を固める面々。筆頭は「ハート・ロッカー」が記憶に新しいジェレミー・レナーだ。すぐにカッとなって暴力的になるジェム。常に暴発寸前のショットガンのようなアブナさは目が離せない。クライマックスはベン・アフレックもかすむほどの熱演で、2年連続のオスカーノミネートも納得できる。
女性陣では、ヒロインのクレアより、ダグに恋心を寄せる子持ちの娼婦クリスタの方がインパクト大。単純にキレイだからそれだけで注目しちゃうけど、後半ダグに詰め寄ってキレる彼女には寒気が走りました。新星ブレイク・ライヴリー、まだ23歳であの色気はすごい。今後が楽しみな女優がまた一人増えたね。
強盗一味を追うFBI捜査官を演じたジョン・ハムも、知能戦に強いキャラが印象的だった。あんなに頭がいいのに、なんであんな大胆に動き回る連中を捕まえられないんだろう? 矛盾を感じるところだ。
花屋を演じたピート・ポスルスウェイトの存在感もすごい。すっかり痩せこけた風貌が、逆に凄みを感じさせるのよ。今年惜しくもこの世を去ったが、享年65歳というのも驚く。見た目75歳といわれてもおかしくないんだもの。名優に合掌。
日本ではあまり作られない、銀行強盗ものというジャンル。アメリカでは時々出てくるので「ホンマかいな」と思っていたが、実際によく起こるのね。「お金がたくさんあるはずだから狙ってやれ」なんて、どんだけ短絡的な犯行だと思うが、これがアメリカなのだ。おっかないところだ。日本に生まれてよかったわ。
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