ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

これまた混雑を避けて先延ばしにしていた映画。平日休みが取れたので、イオンシネマのモーニングショーで鑑賞してきた。
すべて劇場で観ているこのシリーズだが、面白いと思ったのは5作目まで。前作は、ラストに向けての下準備的な話に終始してしまい楽しめなかった。すごく眠かったのを覚えている。

本作はそんなことないだろうと思ってたのだが、結果として前作とそう変わりない印象を受けた。ハリーVSヴォルデモートの決戦前夜という感じ。

冒頭の全員ハリーで目くらまし作戦は、空中戦ありカーチェイスありで、思わず期待しちゃったのよ。でもその後は当てもない分霊箱探しの旅が延々続いて、正直ダレた。アクションシーンも数は多いのだがすぐに終ってしまって、満足度は低い。後から思えば、べラトリックス・レストレンジとの闘いがクライマックスだったのね。地味すぎて驚くわ。

ストーリーを追うのに一生懸命すぎて、一編の映画としての盛り上げは疎かになってしまった。最終章の前半としては正しい構成なのかもしれないが、1回分の鑑賞料金を取るんならもっとしっかり見せ場を作るべきだ。

過去の登場人物やエピソードなどが有機的に絡み合ってくるのも、シリーズを劇場で1回ずつしか観ていない自分にとっては、思い出せなくて辛いばかり。今頃「秘密の部屋」の話をされてもね・・・。わかったふりして流れについていくしかない。

エンドクレジットのひと工夫もこのシリーズの楽しみの一つなのだが、今回それはまったくナシ。ストーリーが深刻だから、そんなお遊びしてる余裕はないということなのか。まあそれは仕方ないとしよう。納得行かないのは、最後まで待っていたにもかかわらず、パート2の予告もなく終ってしまったことだ。これには落胆した。今どき前後編ものなら、予告編をつけるのが通例だ。それさえもないのはサービス精神の欠如としか思えない。とにかくがっかりした。だったら一つの作品を二つに分けて公開して儲けようなんて考えないでほしいわ。

けなしまくってしまったので、良かったところも書いておこう。

一つはトビーの復活だ。あれだけ献身的にハリーに尽くす妖精には、思わず拍手喝さいを送ってしまった。本作のヒーローナンバー1は間違いなく彼だ。案の定最後は命を落としてしまったが、パート2でも活躍してほしかったな。

主役3人のうち、今回もっとも活躍したのはハーマイオニーだ。ロンが途中退場して以降、ハリーと二人で旅するせいで、彼女の出番が格段に増えた。エマ・ワトソン、ただのかわいい女の子だったのに、すっかり大人の美しい女性になったね。普通の大人化しつつあるハリーや、相変わらずイマイチなロンと比べても、彼女の伸びっぷりは飛びぬけている。笑顔はもちろん、怒ってもかわいいし、悩む表情は胸を締めつける。あれ?ファンになってしまったかも。

3人が魔法省職員に化けて潜入する場面は出色だった。だってあの大人たち、動きや表情が本当に主役3人組にそっくりなんだもの。あれは役者の力よね。CGなしのシーンが一番面白かったなんて、このシリーズには珍しい。

前作と本作、2作続けてイマイチだったのは嵐の前の静けさなんだろう。この欲求不満は来年夏のパート2で解消したい。ものすごい見せ場の連続になってることを希望する。でなければこのモヤモヤが晴らせない。最大の期待度で、10年にわたるファンタジー大作の最後を迎えたい。圧倒的な激しさでオレを振り回してくれ。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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