ベオウルフ 呪われし勇者

予告編を何度観ても、主役の俳優には華が感じられないし、アンジェリーナ・ジョリーがいくら全裸でも、尻尾生えてるから「ああCGか」と興奮もできない。煽られれば煽られるほど、こちらのトーンはダウンしていく。てなわけで、ローレベルな期待度だったけど、ゼメキスの映画だって言うので、とりあえず劇場には足を運んでみた。
どれくらいの人が、この映画の特徴を観る前から知っていたのだろう。少なくともオレは知らなかった。あれだけ盛り上がらない予告編を目にしていても、全然気づかなかった。もちろん、アンジーの尻尾はわかったよ。でも、まさか全編そうだったとはね。

観始めてすぐに、これはそういう映画なんだと気づいたけど、なんでそれを予告編で大々的にアピールしなかったのかな。この映画の最大のポイントなのに。「オールCGによる野心的な作品」ってのは、その筋が好きな人にはたまらん謳い文句のはずだ。

でも、あえてそうしなかったんだろう。予告編に使った映像も、実写と見間違うほど出来のいいところだけをチョイスしたに違いない。一般受けを狙ったがために、マニア受けしか期待できない宣伝要素は、意図的に排除したんだろうね。その選択は正しかったかもしれない。実写じゃないと知っていたら、オレだって観に来なかったかも。少なくとも世の女性の大半は、全然興味を感じないと思われる。

2時間、最新のCG技術を見せられて思ったのは、「なんでこれを実写でやらないんだろう?」ということだ。今の技術なら、普通にCGを使って、グレンデルやその母親、そしてドラゴンを、リアルに、そして迫力満点にスクリーンに表現できるはず。しかも、俳優だけのシーンなら、実写の方が労力的にも金銭的にもずっと楽に撮れる。

まあ、技術的なチャレンジをしたかったというところだろうけど、結果は「人間をCGで表現するのは、まだまだ難しい」ということがハッキリしただけ。これって、映画の完成度という意味では、今ひとつなんじゃないの?

結局、ストーリーや見せ場よりも、見た目の方がずっと気になっちゃって、感動や興奮などはほとんどないまま、エンディングを迎えてしまった。大勢の人間による山ほどの苦労の結晶と思われる本作、個人的にはどうでもよい作品でした。なので、中身に触れず、レビュー終了。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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