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インベージョン

侵略SFの名作、ジャック・フィニィの「盗まれた街」。今回で4回目の映画化だ。手垢がたっぷりついちゃってる気がして、さほど食指も動かない。96分という短さに惹かれ、「ヘアスプレー」に続けて、遅いレイトで気楽に鑑賞。
ドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」は、観たとは思うけどあんまり覚えてない。そのリメイク、「SF/ボディ・スナッチャー」はビデオで観た。あのクライマックス、あのラストは忘れられない。ドナルド・サザーランドの表情、すごかったわー。70年代SFの名作だ。93年の未公開作は未見。

そして、今回の映画化だ。ニコール・キッドマンが、安易なリメイクに出るわけはないと思うが、この目で観るまでは一抹の不安は拭えなかった。

・・・なかなか面白いじゃないの。原作や過去の映画化のエッセンスを大事にしながら、現代的な視点を大量に盛り込んだ、新しい作品に仕上がっていた。

家族や友人、隣人や同僚たちが、いつのまにか違う何かに入れ替わってしまう。それが疑心暗鬼から確信に変わると、今度は自分がマイノリティになっていることに気づく。まっとうな人間であることをばれないよう平静を装う場面では、オレも一緒にガチガチになってました。あの緊張感は半端でない。

眠りを我慢しなきゃいけないのも辛いよね。オレも耐えられない時あるもの。睡魔に襲われない会議はないくらい(笑)。これじゃ、すぐに奴らの仲間になっちゃうね。

だけど、「パルプ・フィクション」でも思ったが、心臓に注射しても大丈夫なの?あんなの頼まれたって刺せません。オリバーくん偉いわ。

しかし、本作で本当に怖かったのは、侵略されてしまうことではない。ともすれば侵略を受け入れてしまいそうになる瞬間が、何度もあったことだ。

中身が変わってしまった新生物は、感情に流されることがない。仲間意識が強く、まさに人類みな兄弟。争いや犯罪は消え、平和な社会が実現する。たぶん、温暖化もあっさりストップするよ。救いようのない我々人間よかずっといいんじゃない?キャロルだって、息子を守るという大命題がなかったら、「変わることへの恐怖」だけであそこまで抵抗できたかどうか。

侵略を水際で止めることができ、以前の社会を取り戻すラストは、過去の映画化作品と比べて、物足りない感は正直ある。キャロルの険しい表情で締めるのは、この映画のテーマにふさわしくない。だって、彼女は悩む理由ないもの。彼女は奴らの仲間にならずに済んだわけだし、息子を守れて充実感さえあるはずだ。ベンも助かってるのに、あんな顔する理由がない。できれば、ガレアーノ医師の一言、「我々は人間に戻ってしまった」で終わってほしかった。彼の言葉は本当に重かった。

この映画、下手すると「共産主義万歳」になりかねない。しかし、多様性を認めず、みんな一緒、みんな平等な社会が、本当にいいわけがない。熱い感情や人生の可能性を封殺する世の中なんて、まっぴらだ。

だから、こんな侵略を受けなくても、平和な世界を作らなきゃいけないんだね。一人一人が、他人の立場に立って考えて行動して、環境に優しい生き方をする。それがすべての基本のはず。

それができずに、いつまでも醜い殺し合いを続け、地球を壊し続ける現実があるから、暗鬱な気分になるんだね。ある意味、究極のドヨン映画であった。

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「インベージョン」(2007)

現在、全国ロードショー中です。\"THEINVASION\"監督・・・オリヴァー・ヒルシュビーゲル原作・・・ジャック・フィニイ『盗まれた街』(早川書房)出演・・・ニコール・キッドマンキャロル・ベネルダニエル・クレイグベン・ドリスコルジェレミー・ノーサムタッカー・カウフ

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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