ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

全米ではシリーズトップクラスの興収。原作は最終巻が爆発的売れ行き。世界的に盛り上がる中での最新作公開で、一日も早く観たかった。でも、どえらい混むだろうと思って、先行から3週も外して劇場へ行ってきた。
それでも混んでたね。朝イチの回だというのに、前後左右隙間なし。

なのに、観ている途中、持病の偏頭痛が出て途中退席してしまった。アンブリッジの部屋で、煙突から出ようとしたハリーが捕まって責められる場面で、前兆発生。しばらく我慢したのよ。でも、神秘省の予言ボールの部屋で限界を感じ、タイミングを見て席を離れた。いやー、クライマックスのいいところなのに。同列の方、鑑賞中にご迷惑おかけしました。映画観ていて、アレになったのは初めてだ。

その後、家に帰って安静にしてたら、いつもより早く復活した。それで、いても立ってもいられず、レイトショーで再チャレンジしてきた。今度は最後まで観れました。よかったよかった。

いやー、ハリーすっかり青年だねー。前作はロン毛だったけど、今回は短髪。こっちの方がさっぱりしててハリーらしいな。髪は短い方が出世するっていう本も出てるくらいだし。

ハリーが大人になるのも無理はない。話自体が、相当ダークな雰囲気なんだもの。魔法で喜んでた能天気な1作目とはえらい違いだ。死の香りぷんぷん。

前作のセドリックに引き続き、本作で命を落とすのがシリウス・ブラック。これは衝撃的だ。「これが終わったら家族として暮らそう」なんて、「太陽にほえろ!」で殉職する刑事みたいな台詞吐いて、しっかり泣かせてくれます。彼の死をCMですっかりバラしてしまってるのが惜しまれる。あれは見せすぎだ。反省せよ、ワーナー。

ダンブルドア軍団の呪文合戦から、シリウスが死ぬ魔法戦争へ、さらにはダンブルドアVSヴォルデモートまで、これでもかのクライマックスは迫力あってよかった。できれば、ロンの双子兄貴も仲間として残っていてほしかった。彼らなら、相当戦力になっただろうから。

今回の初登場英国俳優は、ピンクの悪魔アンブリッジのイメルダ・スタウントン。こいつが本気で腹立つクソ女なのだ。「フフ!」っていう甲高い笑い声が、耳についちゃって離れない。徹底した役作りに脱帽した。

もう一人が、デスイーターのべラトリックス・レストレンジを演じたヘラナ・ボナム・カーター。シリウスを殺した魔女で、シリーズ中最も忌み嫌われるべき悪党だ。こいつは次回も出てくるんだろうな。狂った人殺しにしか見えないので、とっととハリーにやられちゃってください。

注目すべきは、ルーナ・ラブグッド役として初登場の女の子だ。変人なんだけど、好感度は高い。かなりな難役なのに、この子はそれを自然にこなしてしまっている。オーディションで選ばれたらしいが、本作最大の収穫と言ってもいいだろう。

魔法省の大臣の被害妄想癖によって、今回のストーリーは成り立っており、正直無理無理感は否めない。観客は、そんな脇道的なエピソードより、ヴォルデモートとの対決を早く観たいんじゃないのかな。まあ、タコ大臣とクソ女の思い込みのおかげで、若き魔法使いたちが秘密の訓練をして成長するんだから、結果よしとするか。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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