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HERO 英雄

この映画、予告が素晴らしい。そうそうたる役者陣、胸躍るアクション、スリリングなスコア。いい予告編のすべての要素を兼ね備えている。予告が良すぎると、期待の大きさに比例して、不安も大きくなる。ホントにそんなにすごい映画なのか?
「グリーン・デスティニー」と同じ毛色の感じがしたが、個人的にアレはダメでした。あんなにクルクル人間が飛び回る訳ないじゃん。物語のリアルさを吹き飛ばす演出に、なんであんなに絶賛されるのか不思議だった。本作を観るにあたって、同じ轍は踏むまい、これはファンタジーだという心構えで挑んだ。

果たしてこの予想は正解であった。ファンタジーだと思えば、なんと面白く、なんと深い映画なんだろう。聞けば中国の英雄伝って、ああいう風に飛んだり跳ねたりは当たり前なんだそうな。当たり前なら受け入れよう。もっと飛べ!もっと回れ!ってなもんで。すべてのアクションシーンは、そんなオレの期待に完璧に応えてくれる仕上がりだった。ホントに美しい、ホントにカッコいい。でもこの映画、それだけではないのだ。

明確に色分けされた虚構話の世界に翻弄されつつ、一枚一枚ベールをはがすように、懐の深い「英雄」たちの真実に迫っていく展開。真っ白なコスチュームで最後に語られた真実に圧倒される。トニー・レオンが砂に書いた「天下」の文字。英雄たちは、この言葉のために生き、そして死んでいく。

始皇帝を暗殺するために策を弄したのに、逆に天下をとるべき者の徳性を始皇帝に垣間見て、「天下」のために目的を果たすことなく去っていくジェット・リー。いつもよりぎゅーっと圧縮したアクションと静かで熱い演技で、「英雄」の一人を演じきっている。

始皇帝が身を切る思いで放たせた矢を、「天下」のために全身で受け止める。予告でも「このあとどうなるの?」って場面だったが、こんなに深いものだったとは。あとに残った矢の人型は、逃げることもひるむこともせず、全身でしっかりと矢を受け止めきったリーの、「天下」を託す者への燃えるような思いである。あの画を観た瞬間、この映画は名作へと昇華した。

美しすぎるマギー・チャン、いつもより控えめなチャン・ツィイー、太く短いドニー・イェン(頭の中での戦いはすごい!)、5人の演技を一手に受けるチェン・ダオミン、みんな素晴らしい。みんな「英雄」だ。

チャン・イーモウって「あの子を探して」「初恋のきた道」しか観てないんだけど、自分には感動を演出する偽善者に思えて仕方なかった。でもこの映画はいい。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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