ダイ・ハード4.0

「ダイ・ハード」(1作目)への思い入れは半端でなく、語りだしたら何時間でも語れるほど(ちなみに、2作目バッシングも何時間でも可能)。どっちに転ぶかわからない不安はあったけど、ジョン・マクレーンを劇場で観るのもこれで最後だろう。モーニング・ショーで観てきた。
1作目を神と崇め、2作目を神への冒涜と思っているだけに、このシリーズには期待するものと期待しないものがある。

期待するもの・・・伏線を重視した緻密な脚本、アイディアあふれるアクション、大量殺人をしなくても十分に悪さが伝わる魅力的な悪役、ちゃんと見せ場を用意された脇役、秀逸なクライマックス

期待しないもの・・・伏線も何もないバカ脚本、ただうるさいドンパチだけのバカアクション、やたら人を殺すバカ悪役、薄っぺらいバカ脇役、悪党まとめてドカンのバカクライマックス

これ、そのまま1作目と2作目の個人的評価なんだけど、あまりのギャップの激しさに、続編観るのが怖いのよ、このシリーズ。本作も予告編で、「皆殺しだ!」なんてマクレーンが叫んでるし、不安ではあった。

ひとつずつ評価していくと、まず脚本。1作目の水準には当然及ばないものの、スケールのでかいテロ事件を扱っていた割には、よく交通整理されていた。伏線も多くはないが、「飛ぶのが怖いから、ヘリの操縦を習った」なんて、1作目のファンにとってはうれしい設定だ。

アクションも、なかなか工夫されていて、総じて面白かった。トレーラーVS戦闘機とか、かなりマンガっぽいところもあったけど、4作目ともなればそれだけのスケールも必要だし、2作目の操縦室脱出よりはずっとリアルだったよ。倒れそうになるトレーラーを、必死で元に戻すところ、あそこは観てて力入ったなー(笑)。

悪役は、あんなもんでしょう。結構あちこちで人が死んだのは残念だけど、やろうと思えば2作目のバカテロリストみたいに、いくらでも殺せるもんね。建物爆破だって、本当にできそうだし。CGでやるところがご愛嬌ね。結局金目当てというところも、1作目を踏襲していて好感持てます。

ボスのガブリエルよりも、女戦士マイの方がカッコよかった。マクレーンも手加減なしで殴ってたしね(笑)。セクシーボイスもなかなか。「M:i:III」でも体張ってたマギー・Q。これからは、ルーシー・リューではなく彼女の時代でしょう。

脇役もちゃんと見せ場があってよし。気丈な美少女に育った娘マクレーンや、正義感あふれるFBIのボウマン、そしてメタボリックな天才ハッカーのワーロック。これも1作目に及ばないけど、物語を厚くする役割をちゃんと果たしていた。

クライマックスは、明らかに1作目へのオマージュだ。ほとんど配置が一緒なんだもの。「自分を撃つ」をやらせたいがために、マクレーンの傷口に銃口を押しつけたのね。でも、その理由が「意識を失わせないために」というのは、ちょっと強引。自然さに欠けるよ。まあ、飛行機1機まるごと爆発させるような低脳映画と比べれば、ずっと評価できるけど。

とまあ、概ね期待に応えてくれる出来だった。そして、全然期待していなかった部分で満足させてくれたのが、ジャスティン・ロング演じるハッカーのファレルだ。

全編、マクレーンと行動を共にし、肉体的な活躍は期待できないものの、マクレーンが苦手な分野をパーフェクトにサポート。今回の事件、マクレーンだけだったら、まったくお手上げだ。途中、逃げようとすれば何度でも逃げられそうな感じだったのに、命の危険を顧みず最後までテロリストと戦ったファレルに、改めて敬意を表したい。

思えば、1作目のパウエル巡査、3作目のゼウスと、このシリーズはバディムービーの要素があった。3作目でサミュエル・L・ジャクソンを起用して、その傾向はより強まったわけだが、本作はその決定打だ。

5はないだろうとさっき書いたが、どうやらウィリス自身はやる気あるみたい。もしやるんなら、期待することをもう一つ増やすことになる。それは「魅力的な相棒の登場」だ。

監督のレン・ワイズマンは、「ダイ・ハード」シリーズの熱狂的ファンらしい。こいつ、シリーズのよいところはちゃんとわかってると見た。もし5を作るんなら、彼に続投願いたい。必ず観に行くよ。

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