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ゾディアック

フィンチャー監督だからって、特別なものを期待したら裏切られることは、「パニック・ルーム」で経験済み。今回の犯人は、名無しの権兵衛ジョンドーならぬ、実在の殺人鬼ゾディアックだ。鬼才フィンチャーが、どこまで未解決事件の真相に迫ったのかを、見届けようじゃないの。モーニング・ショーで観てきた。
やっぱりあの薄気味悪いハゲ男がゾディアックなんだろうなー。あれだけ犯人と結びつく証拠があるのに、起訴もできないなんてホントもどかしい。しかもその足を引っ張ってるのが、筆跡鑑定やDNA鑑定という科学捜査なんだから、びっくりする。なんて運のいい犯人なんだろうか。

犯人がちゃんと捕まっていない以上、怪しい人物が他にもいれば、そっちも取り上げないと歴史の歪曲になってしまう。しかし、あの映画館主は一体何なんだろうね。

「そのポスターの字は、私が書いたんだよ」・・・あの一言、心底ゾーッとした。さらには、「上に誰かいるのか?!」「自分で確かめてみろよ」・・・こえーよ。犯人じゃないなら、そんなに脅かすなよ。逃げられてよかったな、グレイスミス。

オリヴァー・ストーンの「JFK」を思い出した。あれも歴史的未解決事件で、犯人は一応捕まってるものの、米国民のほとんどがそれを信じていない。諸説あるものの、真相はいまだ解明されず。ストーンのオヤジは、バッシング覚悟で仮説を映像化した。その根底にあるのは、謀略を隠蔽しようとする闇の権力者たちへの怒りだ。

一方、フィンチャーの原動力は怒りではない。好奇心だ。彼自身、劇中の主人公たちのように、ゾディアック事件の解明にとりつかれたのだろう。完全主義者のフィンチャーだから、そうなっても当然といえば当然だ。実際、新しい証拠を見つけて、警察に提出までしたらしいし。

そんなフィンチャーの思いをスクリーンで表現するのが、ジェイク・ギレンホール演じる風刺漫画家ロバート・グレイスミスだ。せっかく結婚して子供もできたのに、ゾディアックにのめりこんでしまって、結局離婚。それでも、彼ならではの観察力と想像力で、次々とゾディアックに結びつく有力な証拠を挙げていく。

マーク・ラファロ演じる刑事も、ロバート・ダウニーJr演じる新聞記者も、それぞれの思いと方法で、ゾディアックに迫っていく。ハマっていくと言った方がいいかもしれない。グレイスミスと同様に、人生を棒に振るほどに。

それでも、まだ犯人は捕まっていないのだ。ゾディアックは、直接手をくだした被害者だけでなく、捜査に携わった人たちの人生までも破壊したのだ。

このなんとも言えない無力感。「セブン」もドヨ~ン映画の傑作だったが、本作もまた違ったタイプのドヨ~ンに包まれてしまった。そういう意味で、フィンチャーらしい作品と言えるかもしれない。

このドヨ~ン、嫌いじゃないのよね。やっぱフィンチャー監督、いいわ。次回も期待してます。

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ゾディアック

こうなったらハリー(ダニエル・ラドクリフ)に任せろ!(ソッチじゃないって!)

映画「ゾディアック」

原題:Zodiacつい先日観たばかり、迷宮事件ファイル(COLD CASE FILES)の「冷たい一撃」を思い出していた。間延びする物語にヒストリーチャンネルでイナフかなと・・・ 独立記念日の1969年7月4日、人ごみを避けて静かな場所まで車を走らせ、これから一戦交えようかという

Zodiac (ゾディアック)

2007年4月6日鑑賞Tagline:  There's more than one way to lose your life to a killer.ストーリー1969年7月4日、カリフォルニアでドライブ中の若いカップルが銃撃され女性は絶命した、と警察に通報が入る

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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