シリアナ

公開時に住んでいた地元のシネコンでは、チラシまで配布していたにもかかわらず、途中で中止が決定したらしく、結局かからなかった。あんときは腹たったなー。今頃DVD借りてきた。
この映画、結構忍耐を必要とするね。始まってしばらくの間、誰がどういう役割で、話がどっちの方向に進んでいるのか、まるで検討がつかない。流れをつかむまで、頭をフル回転させて、必死でついていかなきゃならない。安易な気持ちで観ていたら、あっという間に置いていかれてしまう。

複数のストーリーラインが、絡みそうで絡まないで、実はものすごく絡み合ってて、日頃普通に生きていたらお目にかかることのない、世界の裏側を垣間見せてくれる。世の中陰謀でできているとは、よく言ったもんだ。悪貨は良貨を駆逐するものなのね。ホント、暗くなります。

元CIAエージェントの暴露本が原作。書かれていることの大半は真実だろうし、もっと言えば、映画で描こうにも描けないものだってあったはず。石油って大事だけども、その利権に群がる人間たちには、ロクな連中がいないね。

惜しむらくは、A級なキャスティングによるエンタテインメント度の高さが、この物語をすっかり「映画」にしてしまっていることだ。もっと地味なキャストで、もっとドキュメントタッチだったら、この話の不気味さが心にずっしり迫ってきただろう。贅沢な感想だけどね。

そんな豪華出演陣の中で、特に印象に残ったのは3人。

本作でアカデミー助演男優賞を手中にしたジョージ・クルーニー。30キロも体重増やして挑んだ使い捨てスパイ役は、確かに力が入っていた。彼は最後に危険を知らせに行ったのかな。惜しかったね。あの場面、マジで飛び上がるほど驚いた。そして悔しかった。

この映画の良心とも言える、某国の王子(兄)。あれだけ石油が出ていれば、成金バカ息子に育ってもおかしくない。しかし彼は、石油の持つ価値と自国の将来を考えて、新しい道を切り開こうとする革命家だ。その聡明さと行動力、そして親に裏切られた無念さに心打たれました。そして、あの場面だ。ひどいねCIA。あいつら、爆撃が成功して握手してたぞ。人間ではない。

そして、この映画最大の黒幕が、大御所クリスファー・プラマーだ。王子(弟)をたらしこむ場面の、あの悪意に満ちた視線。観ているこっちが凍りついたよ。あの迫力は彼ならではだ。こんな風に世界を操ってる人って、本当にいるんだろうね。悪いヤツだねー。

テーマがあまり身近じゃないだけに、とっつきづらいところもあったけど、観る価値のある映画ではあった。原作も読んでみたくなりました。

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シリアナ…難解?伝わってこなかった作品

今日{/kaeru_fine/}は、書き貯めていた映画記事から。といっても公開するのを忘れていた訳で{/face_ase2/}。温めていた訳ではございません。映画ネタも尽きたんで、記事アップしたらTSUTAYAに行こうかなぁと思っておる次第です。(古い映画ネタばかりで恐縮ですが、今日の夜

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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