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グエムル 漢江の怪物

カンヌで話題となり、本国ではスーパーヒット。それが韓国お得意の南北分裂ものでも、お涙頂戴恋愛ものでもなく、なんと怪獣ものだというから、いやが上にも期待は高まる。遅いレイトで観てきた。
かなり早い段階で、映画の主役グエムルが登場する。この場面、本当にすごい。怪物をクローズアップするでもなく、ドラマティックに撮るでもなく、まるでカメラを向けたらそこにいた、みたいな登場の仕方だ。この驚くほどの臨場感!観ている自分まで、実際にあの河原にいて、グエムルに追いかけられてるような気分になった。

この圧倒的恐怖は、CGの素晴らしさによるところも大きい。時間は真昼間。燦燦と照りつける太陽の下、何のごまかしもない。ここまで堂々と、あんなクリーチャーを見せてくれるなんて、怪獣ファンにはたまりません。

ただ、度肝を抜かれたのは実はここまで。その後の合同葬儀の場面から、ちょっと乗れなくなってしまった。

それは、ストーリーと不釣合いに感じる笑いだ。あの葬儀のシーンで、ゴロゴロ転がって泣きわめく一家を見て、最初は一緒に悲しんだ。でも、いつまでも大げさに転がってるから、途中で完全に戸惑ってしまった。「あれ?これ笑うとこ?」。これってちょっと不謹慎じゃないかい?

その後も、さらわれた娘が今にも死ぬかもしれないのに、隔離された病院でドタバタ劇を演じたりしてる。笑うより先に、「そんなことしてる場合かよ!」と、もどかしさを感じずにはいられなかった。

さらには、ライフルの玉数間違えて、自分の親父を撃ってしまうソン・ガンホ。あの場面も笑いを誘ってる感じがしたが、身内撃って笑えるか? 「やーん、間違えてるー」って指差すの? それはできんわ、オレには。

もっと熱い家族の物語かと思ってた。普段は冴えない連中が、ものすごい活躍を見せて、カタルシスを感じる話かと思ってた。最後の最後にそんな雰囲気になったけど、全編ブラックなコメディ色強すぎ。笑いはあってもいいけど、このタイプの笑いじゃないはずだ、このタイプの映画には。

せっかく助けたと思った娘ヒョンソも、最後は死んでしまう。あんなに可愛くて賢くていい子だったのに。死なせる意味がわからない。カタルシスの欠片もない。気分はドヨン。

でも、ヒョンソがかばった子供と、ソン・ガンホが一緒に暮らすラストは、ちょっと寂しくて、ちょっと切なくて、ちょっと暖かくて、案外味わいがあった。最初と最後がいいと、さほど悪くない映画に思えてくるから不思議だ。なんか騙されてるよ、これ。

同じポン・ジュノ監督の「ほえる犬は噛まない」の笑いにも、そういえば違和感を感じたっけ。そういう意味では、作家性なんだろう。「殺人の追憶」は面白いと思ったけど、基本的に肌が合わない監督なのかな。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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