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16歳の合衆国

脚本に惚れこんだケヴィン・スペイシーが製作も兼ねた作品。サンダンスでも話題になったらしい。面白いかもと期待して、DVD借りてきた。
主人公のリーランドは、若いのに達観していて、顔は無表情だけど、内面はピュアで哀しみに満ちている。世の中の偽善や建前に苦悩する、共感すべき少年だ。

・・・うーん、こいつ、どうにも好きになれん。ものすごく嫌悪感を感じる。次々と繰り出される哲学的な言葉は、それなりの経験を経た者が口にする分には、説得力があるだろう。でも、こいつが言うと全然深みがないのよ。悟ったようなこと語るには、まだ若すぎるのだ。

確かにリーランドは、そこらへんの同世代の若者に比べれば、シビアで強烈な体験をしたかもしれない。でも、じゃあ彼は特別なのかといえば、そんなことはない。世の中には、もっと厳しい生活を強いられている少年少女はいくらでもいる。

なのに、「ライアンは同情と嘲笑の対象でしかない」なんて勝手に決めつけて、その命を奪ってしまった。こんな困ったヤツ、近くにいたら迷惑だ。まったく関わりたくない。感情移入は不可能。「リーランドの合衆国」って、お前いったい何様?

これなら、ドン・チードル演じる浮気男のパールの方が、まだ人間的で理解できる。リーランドに彼を批判する資格なんか、これっぽっちもあるものか。ダメなところもあるけど、パールは男だ。リーランドは口先だけ。人間の形をした抜け殻に思えるよ。

オレもあれくらいの頃は、まだケツも青いくせに、生意気なこと言ったり考えたりしていた。そういう意味では、リーランドと五十歩百歩だ。でも、オレは自分の正しさを過信して、弱き者を殺したりはしない。これが決定的な違いだ。

もちろん、リーランドに共感しようがしまいが、これが現実なのだと言われれば、その主張には抵抗できない。脚本も書いた監督は、実際にこういう少年たちを相手に仕事をしていたようだし。

答えの見つかりそうもない問題に対処するには、パールがしたように、あくまで対話を続けるしかないのだろう。大変な仕事だなあ。

そうか、この映画の真の主人公は、悩めるバカ者リーランドじゃなくて、そのバカを理解しようと絶望的な闘いを挑むパールなんだ。観終わってから気づいた。遅いわね。

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Comment

[647] ドン・チードル良かったですね

『クラッシュ』『ホテル・ルワンダ』と立て続けに見た後、この映画をDVDで観たので、ドン・チードルの存在感を強く感じました。
こんないい俳優だったんだなぁって。

[652] >さえこさん

以前は普通の脇役俳優ぐらいにしか思ってなかったんですけどね。最近の活躍ぶりはすごいです。新作も目白押しみたいですよ。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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