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楢山節考

カンヌを獲った今村昌平の記念碑的名作を、まだ観ていなかった。DVD借りてきた。
「姥捨て山」の話は聞いたことはあったけど、実写で見せられると衝撃的。日本人のオレでもガツンとやられるんだから、カンヌではもっとショッキングだったことだろう。

今の時代にこれをやったら犯罪だし、こんなすごい風習はさすがに残っていないはず。でも、もしかしたら東北の山の中あたりに、こんな村まだあるかも、と思ってしまう。それだけ生々しく、現実味にあふれていた。

とにかくやることないから、頭の中はアレばかりな村民たち。相手がいない左とん平は、犬とやったりしている。

いくらたたりを諌めるためとはいえ、さすがの倍賞美津子も、そんな野郎は願い下げだ。素通りされて落ち込むとん平を慰めるための、それからの展開は仰天のひとこと。「これが当時話題になったシーンか」と、かなりげんなりしながら観ていました(笑)。

この村では、生きることが最重要課題だから、人の生死も性もあけっぴろげで、タブーじゃないんだね。だから、いい嫁の第一条件はたくましいことだし、食べ物を盗む一家は生き埋めにされてしまう。みんな、生きることに必死。

その一方で、生き恥をさらさないように、楢山に行く慣習があったりする。ラスト30分は、老いた母を背負った息子が、ただ黙々と山を登り続ける。その静けさとは裏腹に、観ているこっちの心は、散々にかき乱されて、ざわめきを止めようがなかった。

カラスどもが虎視眈々とつけねらう、骨だらけの楢山。抱きついて離れようとしない息子を突き放し、平手打ちをくらわせる母。この厳しさ、愛情の深さに、涙せずにいられなかった。

そして、雪だ。奇跡のように降り出した、山の神の存在を確信させる雪。そうして、一人の気丈に生きた女の生涯が幕を閉じていく。

全編を通して猥雑な人間の生と性を描きながら、クライマックスは何と崇高なことか。これがカンヌを獲るのは当然だ。こんなに心揺さぶられる人間模様なんて、そうそうあるわけないんだから。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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