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ゆれる

殺人罪で裁かれる兄と、その弟の葛藤を描いたドラマ。評判がいいらしいので、シアターキノ朝の回一番乗りで観てきた。
この映画は女性にはとても受けるんじゃないか。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの「抱かれたい男」オダギリジョーが主役だから。彼が好きでも嫌いでもないオレには、ちょっと受け入れがたいお話だった。

事実だけを挙げてみる。兄は智恵子を殺すどころか、本当は助けようとした。それを弟はしっかり目撃していた。なのに「その瞬間は見ていなかった」と言い続ける。そして、兄から「まず疑ってかかって人を信じない男、それがお前だ」と図星を指されて腹が立ち、それまでの発言を覆して偽証する。結果、無実の兄は有罪となり刑務所へ。

普通、こんなヤツに共感できるか? オレには絶対無理だ。こんなヤツが弟なら、兄弟の縁を切るよ。間違いなく最低の男だ。

それでもこの映画の受けがいいのは、このクソ男をオダギリジョーがカッコよく演じちゃってるからだ。彼の好感度を利用して、観客の目をくらましている。そうとしか思えない。

決してオダギリに非はないのよ。彼は自分の役目を立派に果たしただけだ。でも、これはいかん。こんな犬畜生にも劣るド阿呆を、カッコよく描いちゃダメだ。こんなの騙しでしかない。

でも、女性からすれば、こんな生きる資格もないヤリチン男が、いい感じの青年に見えちゃうよね。そう思ったとしても、それを責めることはできない。観客に罪はない。だって、それが狙いのキャスティングなんだから。

大嫌いなエイドリアン・ラインの「幸福の条件」を思い出した。あの映画で、若い人妻を金で買うと言い出すクソじじいを演じたのが、ロバート・レッドフォードだった。「きったねー」と思ったよ。あの夫婦の試練を追及するなら、ゲス男を堂々とゲス男として描くべきだ。カッコいい俳優使ってごまかすな。

オレは不器用だから、当然のごとく、兄の姿に胸を痛めた。女にはモテないけど、心優しくて弟思い。嫉妬はしても、それを表に出したりはしない。いい人だよ。なのに、あんなバカ弟に、こんなひどい仕打ちを受けるとは。しかも、それさえも自分の責任と受け止めて服役をする。ラストに見せた一瞬の笑顔に、やるせなさも限界点。香川照之の好演が光っていました。弟がオダギリじゃなければ、もっと感動していたと思う。

オレは兄も弟もいないので、こういう男兄弟の心理って、わかるようでわからない。仲良さそうに見えても、実は結構複雑なのかもね。花田兄弟なんて、端から見てると「仲良くすればいいのに」って言いたくなるけど、兄弟にしかわからんことがあるんだろうし。難しいもんだね。

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Comment

[599] 女性の意見w

「幸福の条件」は夫婦間やカップルの間でも色々物議をかもし出しましたよね。
女性側の意見としてはこの「ゆれる」は見てないのでなんともいえないんですが、「幸福の条件」の方はレッドフォードじゃなかったら成り立たない、です。
少なくとも私の周りの女性全員は「もし、あの条件を出してきた男がレッドフォードじゃなくていかにも下種な男だったらOKするか?」との問いに「NO!]でしたからw
相手があんな風だったからこそ、申し出を受けたし、夫と喧嘩した後彼の元に走っていったのもわかるなぁwww
下種な男だったら生臭くて見ていられませんよ。
女の子ってそんなモンです(苦笑)

[600] >Weanaさん

おっしゃる通り、あの映画はロバート・レッドフォードじゃないと絶対に成り立ちません。「結局、金じゃなくて、相手がレッドフォードだから、ああなっちゃったんだろ?」ということです。なのに映画そのものは、「金と愛」というテーマを高らかにぶちあげたような顔してる。本当に力量のある監督なら、レッドフォードを使わずにそれを描けるはずです。そこから逃げたラインが許せませんでした。だから嫌いなんですよ。
「ゆれる」も似たものを感じました。本当に兄弟の確執を描ききるのなら、オダギリでごまかすような方法は取るべきじゃない。ていうか、ごまかされなかったので共感できなかったんですが・・・。

[601]

こんばんは~
俳優オダギリジョーは注目していますが、
この映画の弟は登場した瞬間から、浅いヤツと感じました。

兄弟の確執を描きたくて映画を作った。でも、不自然な点が幾つかあり、共感できず残念でした。二人の演技は良かったのに。
(橋から落ちた瞬間、普通は落ちた人を助けようとするんじゃ??)

[602] >パフィンさん

おっしゃる通りで、あの弟を理解しようとすると、いくつか邪魔があるんですよ。
助けなかったのもあるし、ちゃんと見てたのに何で「見てなかった」って言ったのかも理由がない。単に真相を最後までぼかすという、進行上の要請しか浮かばないんですよ。これって、まずいと思います。

[609] 7年後はいらなかったのでは・・

こんばんは。
まず、『幸福の条件』ですが、確かにあれは、ロバート・レッドフォードもしくはそれに匹敵する素敵なおじさま、でなければ観客に対して説得力はないでしょうね。

次に、『ゆれる』ですが、個人的には今年見た中でもかなり重みのある映画で良かったと思いました。何より脚本と俳優の演技がすごいです。あの脚本は、何度も練り直して余分な言葉をそぎ落として、これしかない、というほどのものだと思います。あと、香川照之を筆頭に俳優の演技、すごいです。あの脚本とあの俳優の演技以外ではあり得ない映画だと思いました。猛に付いて田舎を出たい智恵子、猛と智恵子の仲が気になる稔、その他様々なシーンで彼らのセリフは彼らの気持ちを語ってはいないのに、手に取るように気持ちが感じられる。これって脚本と俳優の演技のなせる技だと思いました。ジャニーズ辺りのアイドルの演技ではあり得ません。
なので、7年後の話は余分だったんじゃないかと思いました。あれがなければ、「見なかった」と弟が言ったことも理解できます。7年後を付け足すことによって何を言いたかったのかよく分かりません。兄はいい人で弟はイヤな奴だったということを言いたかったんでしょうか?そういう映画じゃないと思うんですけどね。外からは見えなくても人は内面にいろんな感情を抱えているってことを兄弟の確執を通して描いたのではないの?あの7年後の話のせいで、分からなくなってしまいました。

ちなみに、あの弟の役は、いくらオダギリジョーでも(別に好きでも嫌いでもありませんが)やはり軽薄でイヤな奴です(笑)

[611] >さえこさん

香川照之、すごかったですねー。あの二面性、誰でもできるわけじゃない。いい人演じる大変さがわかる映画でした。
7年後のストーリーは、弟救済が目的だと思いました。あの涙と「お兄ちゃん!」で、後悔と贖罪を表現したんじゃないかな? ただ、意味はあまりないように思われ、不要という点では同感です。

[629]

まだ、観ていません。
本年1番の邦画という意見も耳にしました。
来週、東京へ行きますので、
観たら、コメントします。

[632] >パーキンスさん

否定的なレビューになってますが、観る価値はある映画だと思います。世間の評判は高いので、パーキンスさんもきっと満足されるのでは?

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