「ザ・フロント」と同じビデオに録画してあったので、そのまま勢いで鑑賞。

アレンお得意のＮＹ恋愛コメディに、今さらオレみたいな若輩者が何か言ってつけ足す事なんてない。４人の男女のくっついたり離れたりを、楽しくおかしく観させてもらいました。

マリエル・ヘミングウェイが若い！当時本当に１８歳なんだから当たり前だ。この年代の女の子に男を見る目はない（by weanaさん）というけど、２４歳も年上の、口は達者だけど見た目はしょぼい男に惚れるトレイシーは、一体どうなんでしょうか？見る目あると言えばあるし、ないと言えばない。若い男とつきあう事を勧めるアイザックの気持ちも、わからなくはない。

初めはインテリ気取りのいけ好かない女に見えたメリー。でもやっぱり後で変身したね。ダイアン・キートンをいい女に描かないはずがないもの。

アイザックとうまく行くかに見えたのに、結局不倫に逆戻り。男としてはきついね、コレ。苦心してせっかく手に入れたと思ったのに、指の間からするすると逃げていってしまう。この痛手に耐えられる男はいない。いても、そいつとは友達にはなれません。これ断言。

不倫相手のエール。こいつも悪いやつじゃないんだよな。普通のいい男だ。「ザ・フロント」でもブラックリストに載せられる脚本家を演じたマイケル・マーフィ。こういう男をやらせたら、はまり役だね。

メリーに振られたアイザックが、元カノのトレイシーにすがりつくラスト。２４歳の年の差なんて、あっという間に逆転されるのね。あの時上から見ていたのはトレイシーだ。でも、決して見下したりはしない。大人の女性が年下男を温かく諭す目線だ。あの場面のトレイシーに、聖母マリアを見たのはオレだけじゃないはず。アレンと共に、なぜかすっかり小さくなってました。やっぱ男って、女の手のひらの上で転がされる運命なのね（笑）。

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