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嫌われ松子の一生

ずっと楽しみにしてた「下妻物語」の監督の新作だ。面白くないわけなかろう。公開初日、レイトで観てきた。
あの感動に再び出会えるなら、こんなに幸せなことはない。そんな期待に胸が高鳴る一方、実は不安も少しばかりあった。

<不安その1>
不幸に次ぐ不幸に見舞われ、最後には殺されてしまう主人公の松子。どうにも「下妻」の世界と結びつかない。あの幸福感を期待するのは間違いなのかしらん?

<不安その2>
監督と中谷美紀の撮影中の関係は、かなり険悪だったみたい。「女優やめちまえ」とまで言われて、本当に降板まで考えたらしい。試写会での挨拶も、まだギクシャクしてたしね。そんな雰囲気で、「下妻」ができるか?できないんじゃない?

そんな不安を胸に始まった本作は、「下妻」なテイストを残しつつも、「下妻」とは全然違った奥深さを持つ、「下妻」なみのパワフルな映画に仕上がっていた。

この映画にも明るく楽しい場面は多いけど、「下妻」の不思議に前向きな明るさではない。ミュージカルなどのシーンが明るければ明るいほど、その陰に潜む哀しさが浮き出てくる仕組みになっている。「ハッピー・ウェンズデー」なんて、淋しい不倫女の歌だもんね。

ワンシーンワンシーンはコミカルでも、全体はものすごく暗い。幸せをつかもうともがけばもがくほど、不幸のアリ地獄にズブズブとはまっていく松子。人に嫌われたくないと頑張っても、全部裏目裏目に出てしまう。せめてもう少し男運があったらよかったんだろうけど、そっち方面も致命的なまでに悪すぎる。彼女自身は愛情にあふれた、美しい女性なんだけどね。

「今は監督にすごく感謝してる」という言葉が本心かどうかわからないけど、中谷美紀の演技は桁外れにすごい。タコチュー顔に始まって、暴力男たちにボコボコにされるわ、トルコ嬢(※)になってスクワットに励むわ、清純さをかなぐり捨てたキレっぷりに脱帽だ。最後はブクブクに太った不潔悪臭ゴミ女にまで身を落とす。女優魂を感じました。アンタはエラい!

脇を固める俳優たちも、個性を生かして存在感を出している。そんな中、個人的に目を引いたのは、刑務所で一緒に服役していた土屋アンナ!台詞もなければクローズアップもない扱いだったけど、懐かしさに小躍りしちゃいました。時間的なつながりはないのを重々承知の上で、「おーっ、苺じゃねーか!」と再会を喜びました(笑)。

個人的な好みでは、やっぱりポジティブな「下妻」に軍配を挙げてしまうけど、松子の報われなさも捨てがたい。観た後、なんとも言えないしこりが心に残る映画だった。インパクトではいい勝負だ。

※文中、性風俗に関して不適切な表現がありますが、昭和時代には普通に使われていた言葉なので、あえて使っております。でも、地上波で流す時には、そこだけ音声消されるかもね。「探偵物語」の再放送がそうだったから。

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