シリアル・ママ

このブログによくコメントをくださるスーさんのオススメ。
以前ビデオに録画していたのにずっと放置プレイだったので、
この機会に鑑賞した。
スーさん、ありがとう!
監督がジョン・ウォーターズだから、
かなりオフビートなアブない映画だろうと期待はしていた。
そして、その期待に見事に応えてくれる、ぶっ飛んだ連続殺人鬼コメディだった。

なんといっても、キャスリーン・ターナーがすごい。
上品なのは最初の最初だけ。すぐに本性現して、放送禁止用語の連発だ。
そして家族に迷惑な存在を、次々と躊躇なく殺していく。
あんな些細なことで殺しまくってたら、どう考えても山ほど余罪がありそうだ。

1人目の犠牲者は、息子の異常なホラー好きを指摘した担任。
真昼間、目撃者もいる中、結構大胆に殺すのよね。
息子のホラー好きは親譲りだ。

2人目は、娘を振ったマッチョマン。
殺した理由は、娘が「あんな奴死ねばいいのに」と言ったから。
火かき棒にくっついてたのはレバーかい?
血まみれ凶器をそのまま友人に返したりして、大胆さは変わらない。

次はママを殺人犯呼ばわりしたスコットかと思いきや、
夫婦のバードウォッチングを邪魔した歯痛夫婦。
しかも、窓から覗くとチキン料理を貪り食ってる。
ママの怒りも倍増だ。

いよいよ狭まった包囲網から逃げ出して、それでもさらに続く凶行。
ビデオを巻き戻さない女を家まで追いかけて、「アニー」の名曲に乗せて撲殺。
教訓:ビデオはちゃんと巻き戻しましょう。

この殺人を目撃したスコットが次のターゲット。
必死で逃げるスコット。追うママ。
追跡の最中に、ママを探す家族と一瞬すれ違うんだけど、
この時のママ、笑ってるんだよね。怖ー!(笑)

6人殺して捕まったママの裁判がクライマックス。
どう考えても有罪なのに、自分で自分を弁護して、
証人の弱点をつきまくって、証言をことごとく疑わしいものにしていく。
こんなすごい裁判劇観たことない。

結局無罪になっちゃって、なんか感動のフィナーレ的雰囲気の中、
家族だけが「どうしよう」って顔してるのが最高におかしかった。
そりゃそうだ。シリアル・ママには変わりないんだもの。
これからの生活を考えると、頭抱えるわ。

せっかく無罪になったのに、すぐに自分でぶち壊しちゃうラストまで、
この映画一気に観てしまった。
反道徳的だし、グロテスクだしで、子供には見せられない仕上がりだけど、
腹の底からゲラゲラ笑わせてもらった。
このブラックさはたまりません。
一体どこまで実話なの?

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Comment

[548] 今更発見!

書いて下さっていたの、全然気づきませんでした・・・。(勝手にオススメたのに、失礼しました)
笑えるっちゅーか、ほんとに、キャスリーン・ターナーは、どういうつもりでこのオファーを受けたのかしら?ということしか浮かびませんでした(笑)
最後の最後まで、バッカバカ殺しまくり。ひぇ~っ!
蛇足だけれど...ごく最近のキャスリーン・ターナーの写真、どこかで探してみると、えらいことになっていますよ!こ、これが彼女?みたいな。

[549] 続けてスミマセン

新しく書いたレビューが一番上に来るわけじゃない、っていう仕組みなんでしょうか?
どういう法則なのでしょう?

[550] >スーさん

「ヴァージン・スーサイズ」の彼女にも驚きましたね。まさに絵に描いたようなおばさん。これでも昔はラブロマンスに出てたんですよねー。どこでこんなに変わってしまったのかしらん。

そうそう、わかりづらいところでアップしてすいません。こういうのを探すのも、この「CINEMA正直れびゅ」の楽しみ方ということで・・・(笑)。
これは、投稿日=鑑賞日としているせいです。まさに観た順番に並んでるんですが、アップが遅い上に、新作優先にしているせいで、旧作はページの途中に突然出てきたりします。もっとタイムリーに記事を書けばいいんですけど、根が怠惰なものですから・・・。現在も16本たまってます(笑)。

[551] こんばんは

『キャスリーン・ターナーとブルック・シールズが「Nip/Tuck」にゲスト出演』
という文章で検索してみてください!「ヴァージン・スーサイズ」の時なんて、夢のようでしたね。全くスゴイ...。潔いったらないですよ(笑)

16本もたまっていては、追いつきませんねぇ~。大変だ。
しかしそんなに観ていると、映画やDVDの代金もバカになりませんよねv-12

[552] >スーさん

検索してみました・・・ウォッ!
・・・これは叫ばずにはいられませんですねー。単なる加齢とは思えません。何か病気なのでは? 参りました。

映画代はできるだけ節約した上で、糸目はつけない主義です。つまり、劇場では1200円以上かけないし、レンタルDVDも100円以上かけません。そんでもって、時間の許す限り観まくるんですねー。損した気分にはなりませんよ、不思議と。

[553] 横やりいれまーすw

キャサリン・ターナー、本当に病気でした。
確か神経性の病気で、それを公にすると仕事が来なくなるというので、アル中のフリをしていたそうです。
彼女は意外とスラップスティックコメディ系が好きらしく、スティーブ・マーティンの「2つの頭脳を持つ男」でも怪演してましたよ。超お奨めですので観てください

[554] >Weanaさん

冗談半分で書いたんですが、そうだったんですが。病気だったとは・・・。しかもそれを隠すためにアル中って・・・アル中ならOKなの?
「2つの頭脳を持つ男」観たいですねー。スティーヴ・マーティンへの信頼感は、オレも高いですから。DVD置いてるかなー?

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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