スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Vフォー・ヴェンデッタ

ウォシャウスキー兄弟が書いた新作と聞けば、期待せずにはいられない。レイトで観てきた。
民衆を支配する強大な権力に立ち向かう構図は、「マトリックス」と同じ。いかにも兄弟が好きそうなテーマだ。コミックの映画化というのも、彼ららしい。

今回の舞台はイギリス。ファシズム世界で、しかも出てくるのがジョン・ハートとくれば、どうしても思い出されるのが「1984年」だ。あっちでは抵抗する側だった彼が、本作では支配欲むき出し、ツバ飛ばしまくりの圧制者。血管切れそうな剣幕で、ふがいない部下たちをどやしつける。

一方、政府に反旗を翻すヒーロー・Vを演じるのは、エージェント・スミスことヒューゴ・ウィーヴィング。全編マスクドマンなので、顔は一切出てこない。だったら誰でもいいんじゃないかという気もするが、仮面の下から漂ってくる哀しみのオーラは、やはり彼ならではなんでしょう。そう思うことにします。

その他抵抗勢力では、スキンヘッドの熱演を見せるナタリー・ポートマンもよかったけど、インパクトではTVマンのゴードンに軍配を上げたい。「イヴィーの味方面してるけど、本当は裏切り者なんだろう」と、勝手な先読みしてたのに、議長サドラーをコケにしまくる番組を作って放送しちゃう。勇敢なのかただの向こう見ずなのか、首をかしげてしまうくらい、あのショーは痛快だった。案の定、すぐに殺されちゃったけど、ある意味Vよりも天才的な芸術家だ。あの時Vも近くにいたんなら、イヴィーと一緒に助けてあげればよかったのに。

正直なところ、もっと熱狂するかと思いきや、結構冷静に観てしまった。派手な見せ場も多いけど、舞台の英国そのものが地味なのかな。いかにも押しつけがましい政府のやり方が、どうにも下手くそに見えてしまって、現実の恐怖として感じられなかったのもある。

でも、Vの大群が国会議事堂を囲むラストは、かなり圧倒されました。彼らがマスクを取ると、Vやイヴィーの殺された家族やゴードンが顔を出すあたり、思わず感動しちゃったり。イヴィーの「みんなVなのよ」という最後の台詞も、なかなか重みがあって、ちゃんとオチがついたという満足感があった。

自由って、初めからそこにあるもんじゃない。でも、当たり前のように享受していると、そういう認識を持つのはなかなか難しい。実際の歴史を学ぶのもいいが、こんな娯楽作品で考えを改めるのも悪くないね。

そのとおりと思ったら、ポチッ!

Comment

[456]

Taoさんこんにちは。
私もこの映画観てきました。
イギリスが舞台ということもあり、確かに地味なところもありましたが、とてもお気に入りの映画となりました。
Vの話す長い言葉の一つ一つがなんか、以外に心地よかったです。
最後の国会議事堂を囲むシーンやドミノの倒れていくシーン、色々な爆発シーンなど地味な映画の中にも魅せるシーンもあってよかったです。
また、ちょくちょく寄らせていただきます。
では。

[457]

>ノムさん
Vの大見得の切り方なんか、結構日本人好みなんじゃないですかね。オレも楽しみましたよ。
ドミノもすごかったですね。プロが200時間かけて並べたそうですが、200時間ったら1週間以上ですよ。案外ヒマだったのかな、V(笑)。地下鉄も開通させちゃうし。
凡人とはスケールも作業スピードも違うようです。

[487]

TBありがとうございました。

レビューでは散々ちゃかしてしまったんですが、
大音響のクラシックが流れる中に
爆破と花火のあのシーンが
復讐と称して人を殺していくシーンよりも
実は残酷なものに見えたのは私だけでしょうか?
なんかとてつもなく大きなパワーというか
有無も言わさない暴力的なものを感じたんですけど・・。

Vのしたことはテロであって革命じゃない。
ただの個人的な復讐にかこつけて
民衆がのっただけやとも言います。
・・それでも結果オーライ?
亡くなってしまえば、ヒーローでしょうか?
盛り上がったし、楽しかったのだけど
何か重たいものが残りました。

[491] >Agehaさん

確かにVのやってることは、正義でもなんでもなく、復讐でありテロですよね。これで暴力を肯定するのは危険なことなのかも・・・。
でも、自由を手に入れるために、権力者に立ち向かうのは、それはそれで立派な行為にも思えます。現実のテロって、自分たちの力を誇示するために、無関係な人も巻き込んじゃったりして、Vとはなんか違う気もします。テロ組織自体が政治化してる感じもするし。
一人で戦うVは、ヒーローとして認めてあげてもいいんじゃないでしょうか。そんな気がします。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://creview.blog67.fc2.com/tb.php/538-13192eb9

V For Vendetta

『Vフォー・ヴェンデッタ』ナタリー・ポートマンの坊主頭が印象的なこの映画は、『マトリックス』の製作チームが再結集して生まれた作品です。最初この映画はナタリー・ポートマン演じるイヴィーと、仮面の男Vのバトルアクションだと思って観ていました。しかし待てど暮ら

Vフォー・ヴェンデッタ

製作年度 2005年 製作国 イギリス/ドイツ 上映時間 132分 監督 ジェームズ・マクティーグ 製作総指揮 ベンジャミン・ウェイスブレン 脚本 アンディ・ウォシャウスキー 、ラリー・ウォシャウスキー 音楽 ダリオ・マリアネッリ 出演 ナタリー・ポートマン 、...

Vフォー・ヴェンデッタ ~劇場(招待券)にて~

  Vフォー・ヴェンデッタ・・・評価 4.5  5→かなり面白いっ  4→面白いっ  3→ふつーかな  2→まぁまぁ  1→イマイチ■STORY■第3次大戦後、独裁国家となったイギリス。ある夜

映画鑑賞感想文『Vフォー・ヴェンデッタ』

さるおです。 『V FOR VENDETTA/Vフォー・ヴェンデッタ』を観たよ。 監督は『STAR WARS: EPISODE II - ATTACK OF THE CLONESスター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『THE MATRIX RELOADED/マトリックス・リローデッド』のアシスタント・ディレクター、ジェームズ

Vフォー・ヴェンデッタ

Vフォー・ヴェンデッタV FOR VENDETTA2005年 アメリカ/ドイツ   独裁国家でど派

«  | HOME |  »

タイトル一覧/記事検索


最新記事


記事ランキング

アクセス解析


検索ワードランキング


レンタルCGI


最新トラックバック


最新コメント


カテゴリ


プロフィール

Tao

Author:Tao
性別:♂
子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


RSSフィード


リンク



【BDもDVDもBOXで!】


【あの映画をお手元に!】





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。