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雪に願うこと

北海道は全国より早い公開らしい。ならば、初日に観ておくか。レイトで観てきた。
予告編はスローでやさしい感じだったけど、迫力ある輓馬のレースには熱く燃えられる映画だろうと思っていた。違ったね。輓馬のシーンも含めて、全編淡々としていて静か。クライマックスも、最後まで見せずに終わる。これ、どっかで観たな。そうそう、「シービスケット」もこんな感じだった。

競馬だから勝った負けたも大事なんだけど、そこを見せ場にしちゃうと本当に訴えたいメッセージが、勝負の派手さや爽快さに埋もれてしまう。だからあえて結果は見せない。観客が想像してくれればそれでいい。きっとそう考えたんだろう。

どん底に落ちた人間が、馬に触れて立ち上がる力を得る。完全に立ち直ったわけじゃないし、すっかり展望が開けたわけでもない。彼のこれからは、まだまだ暗中模索だ。

何でも周りのせいにしてたら、何も変わらない。変えるには、まず自分が変わることだ。そこから逃げないで、謙虚な気持ちになることだ。そうすれば、何かが変わる。自分を取り巻く環境が違ったものに見えてくる。すべてが敵じゃなくなる。そんなことを、この映画は言いたいんじゃないかな。

少なくとも、彼には次にやるべきことが見えた。どっちに行ったらいいかわからず立ち止まっていた彼が、とりあえず一歩を踏み出した。この一歩はすごく大きい。厳しい冬に降り積もった雪の中から、春の草木が静かに、しかし力強く芽を出す。そんな感じの映画だ。

でも、ちょっと物足りないものを感じたのも確かだ。こういう雰囲気、決して嫌いじゃないんだけど。

もっとベタな展開で、ベタな感動させてくれても別にいいと思うし、そういう映画が本作に比べて、安物で低俗だとも思わない。ウンリュウの完全復活、最後まで見届けてもよかったんじゃないかな。それだけのことはしたんだし、観客として単純に観たかった。

地味な雰囲気に対して、キャストの豪華さは、実はかなり違和感あり。特にゲスト的な出番の山崎努や津川雅彦、椎名桔平、草笛光子など、ずいぶん大御所そろえたね。こういうカメオ出演は、お祭り的な映画ならいいんだけど、この映画にはどうかなあ。ちょっとそぐわない気がする。

そんな中で、もっとも派手な感じを隠せないのがキョンキョン。あんなキレイな人、田舎にはおらんで。いるかもしれないけど、いない方が自然。彼女の存在確率の低さが、説得力をそぐのだ。そういう意味でミスキャスト。

でも、もっとも存在感があったのも彼女だ。あんな美人が、むっさい男どもの中で、割烹着着てまかない作ってくれてる。特にスポット当てるでもなく、画面の端っこに収めている。そのぜいたくな使い方が、逆に彼女を光らせる。大将、マジでうらやましくなったよ。

すごくいいメッセージを持った映画だから、こうだったらいいのにという勝手な希望と合わないところがあっても、あんまり悪く言いたくない。もう少し年をとれば、もっとしっくりくるところがあるかもしれない。観て損はない映画でした。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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