日本列島

熊井啓監督の社会派サスペンス。以前録画してあったビデオで鑑賞した。
下山事件や松川事件など、実際に起きた事件を下敷きに、歴史の表舞台に出てこない巨悪と、それに敢然と立ち向かう人々を、静かに熱く描いていた。

戦後のドサクサにまぎれて暗躍した米国の某機関を、黒幕として告発する話なんて、今だったら作ろうにも資金が集まらないだろう。40年も前に、こんな映画が作られたことに感嘆した。これは、日本の「シリアナ」だ!(観てないけど(笑))

わるいやつらが次々と出てくるけど、すぐに波の狭間に隠れて見えなくなる。その全容を掴むのは、なかなか難しい。だからこそ、命がけで真相を暴こうと奔走する勇敢な人々に、心から敬服する。

宇野重吉扮する秋山も、最後は沖縄で殺されてしまい、奮闘もここまでかと思われた。しかし、彼の遺志を引き継いで、自ら沖縄勤務を希望して、敵地に乗り込んでいく記者原島。彼らのような人々がいる限り、巨悪が枕を高くして眠れる日は決して来ないだろう。

戦争に敗れて、米国の軍門に下った日本。これは、40年前の話ではない。今でも、米軍基地のある街では、米兵による犯罪が後を絶たない。殺人、強盗、レイプ・・・彼らを自国の法律に裁けない日本という国は、完全な独立国とは言えない。

オレは、米国との軍事同盟そのものが悪いとは思わないし、米兵すべてが犯罪者だとも思わない。でも、戦後60年経った今でも、この映画に描かれたような悲劇が繰り返されているのを見ると、やっぱりおかしいわ。当たり前のことも言えないこの状況、なんとかならんもんかい。日本と米国が対等な関係になる日が、いつか来ることを願う。でなければ、歴史の影で死んでいった秋山のような人々がむくわれない。

もどかしい思いにとらわれて、身もだえしてしまう作品だった。衝撃を受けた。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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