ふたりの5つの分かれ路

「ウィスキー」に続いて、札幌・蠍座で鑑賞。フランソワ・オゾンは初めてだ。
離婚したばかりの元夫婦が辿ってきた道を、まるでタイムトラベルでもするかのように逆行する斬新な展開。大体が、「これは別れても仕方ないな」と思わせるエピソードだった。

<5.離婚>
淡々と離婚調停に同意する二人。ここまで冷え切ったら、別れるしかないんだろうなあ・・・と思いきや、次の場面で口あんぐり。この二人、最後にもう一戦交えるのだ。えーっ!?これは考えられない。男は下半身の誘惑に負けることがあるかもしれないが、女にそれはないんじゃない?もう別れた旦那とはやりたくないでしょうよ。逆にそれができるなら、別れる必要もないんじゃない?

<4.特別なディナー>
夫婦の家に、旦那の兄と、そのゲイの恋人が集まったディナー。最初はこの兄貴の方に注目していたが、これまた途中から驚きの展開に。いやはやこの夫婦、進んでいるというかなんというか。乱交パーティの体験まであったとはね。もう参りました。

<3.出産>
初めての子供が産まれると言うのに、なんだか浮かぬ顔の旦那。どうやら予期せぬ子供らしい。でも、結婚していてそりゃないだろうよムッシュ。なんで普通に喜べんのだ。奥さんだって、ガッカリだわな。この時点で別れを決意してもおかしくない。

<2.結婚>
幸せの絶頂といった感じの結婚式。二人はアツアツ。さあベッドイン!・・・って時に、旦那は酔いつぶれて寝てしまう。初夜にそりゃないぜムッシュ。でもそれはまあ仕方ない。あとで穴埋めでもすればいいさ。ここで驚かされるのは奥さんの方だ。ちょっとモヤモヤしていたとはいえ、旦那が寝てる間に、ゆきずりのアメリカ人とアウトドアでやっちゃうとは・・・。最初は無理やりだったとは言え、さほど抵抗もしてなかったぞ。いくらなんでもそりゃないぜマドモワゼル。この裏切りは、許せるものではない。

<1.出会い>
ここまでずっとディープなエピソードを見せられてきて、正直この夫婦には辟易していた。フランス人ってインモラルなのね。でも最後の話だけは、違う映画のようだった。二人が輝く未来に足を踏み出すかのように、海に入っていくラスト。あんなドエロカップルにも、こんな素敵な時間があったんだね。このまま時が止まってしまえばいいのに・・・。

どんな出会いにも別れがある。それは出会ったときにはわからない。だからと言って、出会わなければよかったなんて思う必要はないんだね。5のうち4がダメでも、全部ダメというわけじゃないんだね。何物にも変えがたい1があれば、無駄じゃないんだね。

トンデモ夫婦のトンデモ結婚生活を見せられて、共感することはほぼ不可能。にもかかわらず、そんなことをふと思った。人を愛することに疲れて臆病になってしまった人は、これを観て勇気をもらえるかもしれない。ある意味、「サイドウェイ」に通じるものがあるね。

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Comment

[419]

こんにちは。
この映画、観た時のその人の状況によって感じ方が別れるなと思いました。
どんな泥沼な恋愛にも輝くような出逢いがあったと思えるか、どんなに輝く出逢いも幸せな結末になるとは限らないと思うか。
カップルが100組いれば100通りの物語があるんでしょうけど、なぜ、この二人の物語を題材に選んだんでしょうね。あまり共感の得られる物語ではないような気がしますが。そこがフランス人の感性なんでしょうか。
ちなみにTaoさんが、それはないんじゃないの?とおっしゃってた、離婚後のエピソードですが、私の友人にも別れ話の後もう一度してしまったという人いました。でも、やっぱりその二人は別れちゃいました。

[420]

>さえこさん
どっちとも取れる映画ですよね。
ただ、あのシーンを最後に持ってきたことに、強い想いを感じたんですよ。「この輝きがあるから、そのあといくらドロドロになろうと、やめられんのかしらね」と。
離婚後やっちゃったそのご友人、いるんですね、そういう方。でも、かなり少数派だと思いますよ。この映画のカップルは、どのエピソードも少数派だと思うので、もう選りすぐりのドエロです(笑)。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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