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ウィスキー

札幌行って、蠍座に寄ったらかかっていた。珍しいウルグアイの映画らしい。
とても素朴で淡々とした雰囲気。でも、なんかおかしい。不思議な魅力を持った映画だった。

冒頭は、靴下工場の日常が描かれる。毎日同じことの繰り返しだ。工場のハコボは、毎日同じ時間に同じ店でコーヒーを飲む。同じ時間に工場に行くと、助手のマルタが同じように待っている。シャッターを開けて中に入る。機械のスイッチを入れる。マルタが更衣室に入って着替える。2階で紅茶を入れて、ハコボの部屋に持ってくる。空調が壊れてる。直そう直そうと思ってる。修理も来るはずだ(でも来ない)。

一日が終わる。若い女工が帰ろうとする。かばんの中をマルタがチェックする。先に帰る娘たち。ハコボとマルタは外に出る。シャッターを閉める。挨拶を交わし、別々の方向へ歩き出す。

もう何年も変わらない生活だったんだろうなあ。ハコボの弟が来なければ、これまた何年も同じことが続いたんだろう。それがいいとか悪いとかではない。そういう生活を暮らす人々がいる。ただそれだけ。

でも、弟エルマンの登場で、彼らの毎日が少しずつ変わり始める。夫婦のふりを頼まれたマルタ。何も言わなくても気合が入ってるのがわかる。ボロが出ないように打ち合わせしようと、マルタの方が言い出す。いかにも男やもめなハコボの家が、マルタによって、いかにも夫婦の住む部屋に変わっていく。そこまで頼んでないのにそこまでやるマルタもおかしいし、それに戸惑いながらも、マルタに任せておくハコボもおかしい。

そんな二人を夫婦と信じて疑わないエルマン。兄貴の奥さんだからと、すっかり気を許して話してる。でも、当の二人はぎこちなくて他人行儀なのよね。そんでいつのまにか、エルマンとマルタの方が仲良くなってたりして。二人きりでプール入っちゃうんだから。マルタの水着、ちょっと衝撃(笑)。

母親の介護を任せたお礼に、エルマンからもらった大金を、カジノでさらに大きくしたハコボ。エルマンが帰ったあと、今回のお礼にとかなりの大金をマルタに渡す。

そして、考えてもいなかった衝撃のラストへ。オープニングとまったく同じ、淡々とした流れ。ただそこにマルタがいないだけだ。同じことの繰り返しが、ものすごく効いてくる。マルタがいないことに何の説明もなく、ハコボも強く疑問に思ったりしない。観てるこっちは、「何故?」の嵐に巻き込まれているというのに。

何も教えてくれないから、あとは勝手に想像するしかない。ハコボとエルマンの兄弟と過ごした数日間で、マルタは人生に目覚めてしまったのかな。そして思いもよらぬ大金が手に入って、一歩踏み出しちゃったのかな。まさか疲れて寝込んでるなんてことはないだろう。でももしかしたらハコボは、その程度にしか考えてなかったりして。

ただクスクス笑って終わる話かと思っていたから、このラストにはホント参った。淡々とした演出も、ラストの衝撃を最大限に増幅するための仕掛けだった。いやー、すごいな。ウルグアイ、あなどれません。え-と、どこにある国なの?(笑)

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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