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ホテル・ルワンダ

お蔵入りしかけた映画だが、ドン・チードルのアカデミー賞ノミネート演技は観てみたかった。せっかく公開してくれたんで、初日初回に並んで観てきた。
遠く離れた国の民族紛争は、はっきり言ってよくわからない。ニュースを見ても、怖いとは思うけど、それ以上に何かを考えたりしない。そう、報道カメラマンのダグリッシュが言っていた通りだ。そのままディナーを続けてしまう。

だから、こういう映画はとても重要だ。ルワンダの2つの民族、フツ族とツチ族。かなり暴力的なフツ族の民兵が、ツチ族を弾圧していくさまが、本当に怖かった。そして、考えさせられた。

ポール・ルセサバギナはフツ族だが、嫁さんはツチ族だし、偏見も敵対心も持っていない。ただ、何かあった時に、自分と家族だけは助かるようにと、権力者たちに賄賂を贈ったり、ヨイショしたりして、日ごろから恩を売っている。

崇高な魂の持ち主とは到底言えない、こんな普通の男が主人公だから、すぐに共感できた。ああいう状況なら、彼のやっていることは理解できる。でも、いくら涙ぐましいほどの努力をしても、いざという時には何にも役に立たなかった。まだまだ大丈夫だろうと思ってるうちに、事態は急速に悪化していく。

国連の平和維持軍って、こういうとき無力なんだね。ボスニアを舞台にした「ノー・マンズ・ランド」もそうだった。彼らは平和を維持するのが仕事で、仲裁はしちゃいけないらしい。でも、その平和とやらは、どこにあるのよ?

そんな疑問をぶつけたくなったけど、渦中の彼らだって、歯がゆい思いをしている。ニック・ノルティー扮するオリバー大佐だって、本当はフツ族のバカヤロウどもを蹴散らして、ホテルのみんなを助けたいのだ。でもそれができない。できる範囲で助けようとすると、どっかで邪魔が入る。こりゃストレスたまるぜ。

それはホアキン・フェニックス扮するダグリッシュも同じ。衝撃的な虐殺の光景を世界に流したのに、その結果返ってきた答えは、「関係ない人を避難させましょう」だ。この、期待とは完全に逆の対応に、観ていてはらわたが煮えくり返った。なんじゃそりゃ!

結局、自分たちの命は自分たちで守るしかない。危機また危機のヤバい瞬間を、ポールは機転で乗り越えていく。本当に感心させられた。必死の思いが、時に裏目に出ることもあるんだけど、最後には1000人以上の人々の命を救ったのだ。えらいわー。まさに、アフリカのシンドラーだ。

ラストは感動の嵐。死んだと思われていた赤十字の女性が生きていて、離れ離れになっていた姪っ子甥っ子と再会させてくれる。あの大虐殺の中を、子供たちは生き延びていたのだ。よかった、本当によかった。それしか頭に浮かばなかった。

エンドクレジットの「ルワンダ、ルワンダ♪」の歌も印象的。メロディは明るいんだけど、歌詞はものすごく悲痛なのよね。深~い映画を見せてもらいました。劇場で観られてよかった。

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Comment

[413]

TBさせていただきます。失礼いたします。

[414]

>t@shiさん
足跡どうもです。

[516] こんばんは。

この作品は本当に感動的で、今までに観た映画の中でもトップクラスでした。
ラストは感動の場面もありましたが、話としてはやっぱりハッピーエンドではないんですよね。逃げ出す以外にはどうしようもないという、最悪の事態ですよね。生き延びることができただけでも良かった・・というぎりぎりの幸せ。ずしーんと重く胸に響きました。

[517] >museさん

力作であり、感動作でしたね。劇場公開されてよかったと思います。ドン・チードルも熱演でしたし。
ラストは、それまでの緊張感から解放されて、涙腺ゆるんじゃいました。ハードな内容で、確かにハッピーエンドとは言いがたいけど、彼の努力を褒めてあげたい気分でした。

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