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ミュンヘン

アカデミー賞にもノミネートされている、スピルバーグ渾身の力作。公開初日、レイトで観てきた。
スピルバーグがこういう映画を撮ったことに、まず驚かされた。実話を元にしているとは言え、血で血を洗う復讐劇は、彼のフィルモグラフィの中では異色な気がする。

許せないテロに対して、報復を決意するイスラエル首相。悲痛な選択だが、実行するのは彼女ではない。白羽の矢が立ったのは、エリック・バナ演じるアヴナー。彼をリーダーとする5人のチームが、リストアップされた標的を、一人また一人暗殺していく。

人が人を殺すのは、フィクションの世界なら気楽に観られるけど、現実の話ならそうは行かない。プロが集まってるはずなのに、どの作戦をとっても計画通りには進まず、毎回、後味の悪い思いをする。それがどんどん積もっていく。心の中が、暗黒に占領されていく。

どんなに大義名分があったとしても、人殺しは人殺しでしかない。そして、復讐はさらなる復讐を生み、血の連鎖は途切れることなく続いていく。こんなんで明るい未来が築けるわけないよ。

政府にすれば、満足のいく結果を出したアヴナーだが、仲間は次々と殺され、自分のみならず家族の命まで狙われ出す。組織とは縁を切り、隠れるように生きていく破目に。ラストのジェフリー・ラッシュとの対話が印象的だ。

ここで暮らしても肩身の狭い思いをするが、祖国に戻って終わりのない殺し合いに身を投じるのはもうごめんだ。どっちを選ぶべきか。選択肢は、意外に少ないのだ。

たくさんの戦争映画を撮り、一貫して平和を主張してきたスピルバーグ。観終わってみれば、この映画でも、その思いは少しもぶれていなかった。スピルバーグらしい映画だった。遠い世界の話に思えて、正直ピンと来ないところもあったが、彼らしいメッセージはしっかりと受け止めておきたい。

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Comment

[409]

こんにちは。私は試写会でミュンヘンを観ました。情報が漏れないように厳戒態勢だったので少し異様な雰囲気でした。見終わってとても重苦しい気持ちで、正直、これは日本では受けないのではと思いました。エンターテイメント性もないし。裏でユダヤ人が経済を牛耳ってるアメリカや地理的に近いヨーロッパと違って、イスラエルとパレスチナの紛争は、日本人にとっては遠い世界の出来事だと思うのです。特別の関心を持っている人を除いて。ちょうどヨーロッパからみた北朝鮮問題のように。テーマはとても意味あるものだと思いましたし、監督の思い入れも伝わってきましたが、祖国を失ったこともなくほぼ統一民族の日本では本当には理解できないのではと思いました。理解しようとする気持ちはもちろん大切だと思いますけど。

[410]

>さえこさん
確かに重~い映画でしたね。
根っからの日本人のオレには、
わからないところも多かったです。
ただ、スピルバーグは、
普遍的なメッセージを発したかったんだと思いますよ。
そういう風に理解して、受け止めようと思いました。
また観たいかと訊かれたら、ちょっとためらいますけども。

[411]

監督自身がどういう立場でこの事件を描くのか興味がありましたが、かなり中立的だったですね。
ラストシーンの9.11以降のアメリカと家族というキーワードで、今何故ミュンヘン事件を取り上げるのか少し解った気がします。TBさせて頂きました。

[412]

>linさん
日本人なので、正直よくわからないところもありますね。スピルバーグの生い立ちからいろいろ想像できるんでしょうけど、よくわからんので、オレは普通の不毛な復讐映画として観ました。
スピルバーグは中立に撮ったつもりなのに、当のイスラエルから反論されちゃってりして、ちょっとかわいそうかも。イスラエルの言い分は、「あれは復讐じゃなくて、次のテロを防ぐためだった」ということでした。本当はどうなんですかね?

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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