スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

寒い国から帰ったスパイ

ジョン・ル・カレ原作のスパイ映画の名作。レンタルビデオで鑑賞した。
最後まで、誰が味方で誰が敵なのか読めなかった。モノクロの画面が、非情な騙し合いの世界をより一層寒々しいものにしている。予想以上に本格的なスパイ映画だった。

「敵を欺くには、まず味方から」との言葉どおり、はじめっから騙されていたのは、主人公のリーマスだ。敵国の大物、ムントを失脚させるために、No.2のフィードラーをまるめこもうと画策する。任務は成功しそうだったのに、最後の最後にムントにしてやられ、フィードラーは裁判で原告から裏切り者に転落。でもそれが、最初からの計画だったとはね。

他人を騙してるつもりが、騙されていたのは自分だった。任務は成功しても、心にはずっしりと重いしこりが残る。釈然としない。気分が悪い。

それでも、ナンシーと一緒に壁を乗り越えられれば、一仕事終えたと落ち着くこともできたのだろう。しかし、うまく利用されたナンシーは、知ってはいけないことまで知ってしまった。彼女が生きているのは、都合が悪かった。だから、助かるはずの場所で撃ち殺される。

ここで、撃たれたナンシーを見捨てて自国に戻れば、リーマスは冷徹なスパイの模範、国のヒーローをなれたはず。でも、そこまで非人間にはなれなかったんだね、彼は。それまでに溜まっていた淀んだ澱のようなものが、もうあふれる寸前だったのかもしれない。自分も撃たれるのをわかっていて、壁を降りるラスト、リーマスは人間としての最後の一線を守った。その命と引き換えに。

画面は無味乾燥な白黒でも、彼のハートだけは、かろうじて赤い血が流れているのが見えるような気がした。名作と呼ばれる所以、ここにありだ。

そのとおりと思ったら、ポチッ!

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://creview.blog67.fc2.com/tb.php/463-3f9cb06f

«  | HOME |  »

タイトル一覧/記事検索


最新記事


記事ランキング

アクセス解析


検索ワードランキング


レンタルCGI


最新トラックバック


最新コメント


カテゴリ


プロフィール

Tao

Author:Tao
性別:♂
子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


RSSフィード


リンク



【BDもDVDもBOXで!】


【あの映画をお手元に!】





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。