さまよう魂たち

先週の「ブレインデッド」に続き、「キング・コング」のジャクソン監督の旧作を振り返る旅第2弾。ビデオ借りてきた。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の頃に比べると、すっかり年をとってくたびれた感じのマイケル。この映画が製作された1996年当時は、ヒット作にも恵まれず、一時期の飛ぶ鳥を落とす勢いはどこへやらだった。「マーズ・アタック」なんか、あまりにひどい扱いにかわいそうになったもの。

そんな折、エクゼクティブ・プロデューサーのゼメキスが、マイケルに声をかけた。「インチキ霊媒師の役があるんだけど、主役だし、やってみないか」と。

そしてその2年後、パーキンソン病であることを公表した。

となると、この映画のマイケルは、もう病気を発症していたんじゃないのだろうか。覇気がなくて、疲れきった感じは、役作りだけじゃないような気がする。そう考えると、なんだか応援したくなるじゃないの。

そんなマイケルの渾身の一作は、それまでのグロテスクなジャクソン節がなりを潜め、深みのあるストーリーとイマジネーション豊かな映像で、意外にも満足度の高い作品に仕上がった。

「ブラザーズ・グリム」と違って、本物のゴーストを使って詐欺を働く霊媒師フランク。前半はとにかくうさんくさいんだけど、彼が持つ暗い雰囲気にも理由があることがわかり、一気に感情移入させちゃう後半は見事だ。

クライマックスの展開にもびっくり。まさかフランクが命を捨てて、悪いゴーストと戦うなんて。まあそのあとちゃんと生き返っちゃうんだけどね。その辺はご愛嬌ということで。

脇役が個性豊かなのも、この映画の特徴。インチキを手伝わされるゴーストたちの軽妙なかけあいに笑わされ、身を挺してフランクを助ける献身ぶりにジーンとさせられる。見せ場も多くて、あれはもうけ役でしょう。全然怖くないんだけど。

「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹、R・リー・アーメイが、ここでも同じ役をやってるのもおかしい。あそこの墓地には入りたくないな。毎日怒鳴られそうだから。

クライマックスで本性を現し、殺人犯のゴーストと一緒に、すっかり「ナチュラル・ボーン・キラーズ」と化すディー・ウォーレス・ストーン。あのブチ切れ方もすごい。「E.T.」ではいいお母さんだったのに(笑)。

B級映画の雰囲気プンプンだけど、その底にはとても暖かいものが流れている。それを溢れんばかりのサービス精神で隠すジャクソン。でもわかるよ。これはすごく面白くて、そしていい映画だってことがね。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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