キングコング

朝イチで観たオリジナル版「キング・コング」に続き、ビデオで鑑賞。1976年製作の、ラウレンティス=ギラーミン版だ。
これ、劇場で観たと思い込んでいたのだが、あまり覚えてる場面がなかった。小学校低学年だったとはいえ、ここまで記憶に残ってないとは。もしかして、観てないのかな。いやいや、盆と正月の大作は、大体親父に連れて行ってもらったはずだ。

映画よりも鮮明に覚えているのは、小学館発行の「小学1年生」だったか「2年生」だったかに掲載されていた、漫画バージョンだ。コングの動きが、迫力たっぷりに描かれていた。大蛇なんか、バラバラに引きちぎられてたもんね。あれで、映画も観た気になっていたのかも。

マンガと比べちゃなんだが、映画は思ったよりも迫力がない。着ぐるみとアニマトロニクスという、当時最先端の特撮を使っていて、オリジナルよりも格段に自然にはなっている。実物大の手も作ったりして、手と人間の絡みもやたらと登場。リアルタイムであれば感嘆の声を上げるところだろう。今観て批判するのは、ちょっと可哀想かも。

舞台を30年代から70年代に変更したせいで、ストーリーにも重要な変更が加えられている。まず登場人物が、無謀な映画製作者たちから、石油発掘に眼の色変える連中に。リアリティを求めてのことだろうが、共感度は格段に落ちた。映画を撮りたいと危険を冒す人々には寛容になれるけど、金の亡者には感情移入できない。コングに必要な美女も、どっかから流れ着くし。これには運命を感じないなあ。

恐竜が現代に存在することが非科学的と判断されたのか、ジャングルでコングと戦うのは大蛇ぐらいなもの。恐竜いないじゃないのよ。これは、つまんない変更だね。そんなんでリアリティ高められても、満足度は反比例することがわからなかったのか。

コングが登るのは、当時ニューヨークで一番高いビルということで、世界貿易センタービルになっている。ツインなところが、生贄を縛りつける二対の杭に似ているという、かなり強引なこじつけには苦笑した。外観だけでなく内部までも見せてくれて、今は亡きビルを偲ぶことができる。でも、コングはやっぱり、エンパイア・ステート・ビルじゃなきゃ、という気がする。あれ、てっぺんの形がカッコいいのよ。

もっとも違ったのは、美女とコングの接し方だ。美女ドワンは、いつのまにかコングに親しみを持ってしまっている。コングが着ぐるみで、猿というより人間に近い感じがするから、それでもいいのかなと思っちゃうけど、でもやっぱ違うよなあ。これがデビュー作で、大根と酷評されたジェシカ・ラング。確かに演技は薄っぺらだし、魅力はあまりない。まさかオスカー獲るまでに成長するとはね。

ラウレンティスによるリメイクは、明らかに金や名声が目的だ。それが、オリジナルに劣る設定変更や凡庸な演出につながってる気がする。いや、決してダメプロデューサーと言うつもりはないのよ。映画作りって、山師的なところがあるから、それはそれで構わない。時々、面白い映画も作ってるしね。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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