ニュースの天才

もうすっかりアナキンのイメージしかないヘイデン・クリステンセン。アナキン以外の彼を観ようと、DVD借りてきた。
いやはや、映画史に残るであろう、輝けるクズ人間がまた誕生した。若干25歳で、ニュー・リパブリック誌の花形記者という肩書きを手に入れたスティーヴン・グラスだ。

NRに書いた記事41本のうち、実に27本が根も葉もない捏造だってんだから恐れ入る。3本に2本が嘘なのだ。でも、本当はもっとあんじゃないの?

そう考えざるを得ないのは、このDVDの特典に収録されていた、事件のドキュメンタリーを観て。映画はまだまだ甘いぞ。こいつは筋金入りのろくでなしだ。

会社を辞めた後、スラム街で無残な人生でも送ってるのかと思いきや、今世紀に入ってから、「でっち上げ屋」なんて小説を出している。こんなの出す出版社も出版社だが、あんなことしておいて、まだマスメディアを利用して目立とうとする性根が腐っている。さらには、弁護士になるために勉強中って言うから、開いた口がふさがらない。お前が誰を弁護したところで、陪審員は信じやしないぞ。だってお前は、捏造の天才なんだから。

これっぽっちも悪びれずに、「迷惑をかけた人にこれから謝罪をしたいと思っています」なんて語る顔を見ると、悪党ではないとも思う。こいつは、許しがたいほどに頭のいいバカなのだ。目立つことに大量の快感ホルモンを分泌してしまう、一種の障害者なのだ。病院に一生閉じ込めておく方が、社会のためだと思われる。編集長のチャック本人が、「あいつが何を言おうと、もう絶対に信じない」と言い切っていたのが印象的だ。

こんなクソ野郎を演じきったヘイデン・クリステンセン。彼って本当に人気あるのかな。正直、あんまり好きじゃないのよ。アナキン・ストーリーにどっぷり浸れなかったのは、彼が理由の一つでもある。どこがイヤっていうじゃなくて、なんかイヤなのだ。生理的にね。

ところが本作はどうだろう。共感する必要のない主人公を、好感の持てない俳優が演じてるんだから、全然違和感がない。なかなかナイスなキャスティングだ。捏造がバレて、転落していく様を見て、心から「ざまーみろ」と思えた。違う役者が演じていたら、もしかしたら「ちょっとかわいそう」なんて同情しちゃったかも。

メイキングを見て、クリステンセンますます評価がダウンした。監督が身振り手振りで一生懸命に演技指導してるのに、この男、ずっとあさっての方向に顔を向けているのだ。監督なんか見ちゃいない。こいつ、こんなんで大丈夫か?ちょっとイケメンだからって、調子に乗ってんじゃないの?若手の演技派なんて、あんまり持ち上げない方がいいと思うよ。

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夢(空想)と現実2 「ニュースの天才」

この作品も結局は夢(空想)と現実が鍵である。空想と現実の迷宮に入り込んだ。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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