ミラクル

ストレートなスポ根ものには目がない。単純に感動できるから。ましてや本作は実話である。結構期待して、DVD借りてきた。
この映画を観て思い浮かべたのは、去年、今年と甲子園二連覇の偉業を成し遂げた、駒大苫小牧の勇姿だ。道産子にとって絶対にありえないと思っていた、北海道の高校の優勝。あれは本当に狂喜乱舞した。泣いた。

でも、他の都府県は、きっとあそこまでは盛り上がらなかったはず。歴史に残る快挙に拍手しながらも、心の底から勝利に酔いしれるまでは至らなかっただろう。あの興奮にどっぷり浸れるのは、道民の特権だと思うから。

この映画に対するオレの感覚は、きっとそれに近い。最初から最後まで、アメリカ万歳な話なんだもん。熱狂の渦を目の前にして、すごいなあとは思っても、結局他所もんだから、渦の中には入れない。外側から賞賛の拍手を送るだけ。ちょっと悔しい。

長年、王座に君臨し続けるソ連チームに勝つためには、血反吐を吐くほどの特訓が必要だ。初めての試合、対ノルウェー戦で負けた後、リンクを何度も往復させられる。「アゲイン!アゲイン!」。いつまでも終わらないシゴキに、一人の選手が叫ぶ。「オレはアメリカ代表だ!」。その一言で、監督はやっと解散を命じる。

なるほど、確かにそれまでは、自分はどこどこの大学の代表だとしか思っていなかった。この一件で、国の代表であることの誇りと責任が生まれ、チームの結束力が高まった。甘い言葉や指導だけなら、こうは行かない。監督ハーブ・ブルックスの名匠ぶりが発揮された名場面だった。

ハーブは、フォローは部下のコーチに任せ、自分は鬼のように厳しい監督に徹する。なかなか理解されず、嫌われる一方だったけど、目標が高いんだからこれぐらい当然なんだよね。そこが全くぶれてないから、観ていて迷うことなくついていける。

アメリカ代表としての強いプライドが、クライマックスに効いてくる。"What do you play for ?"との監督の問いに、一緒になって"USA!"と叫んでいたよ。もしも自分がアメリカ人なら、心から一つになっていた場面だ。この瞬間だけ、アメリカ人になりたいと思った。

こういう映画でお約束の、試合の前の激励のスピーチ。"Their time is done.This is your time!"・・・くーっ、胸にぐっとくる台詞だ。カート・ラッセル、カッコいいよ。

映画のラストに、実際のハーブ監督が映し出された。絶望的な状況でも、自分の信念を貫き、不可能な目標を可能にする強いリーダーシップ。こんな熱い人が本当にいたんだ。彼の下でプレーできた選手は幸せ者だ。うらやましい。

彼は映画が公開される前に、事故で亡くなってしまったようだ。感動をありがとう。合掌。

<おまけ>
映画は面白かったんだけど、字幕の出方に難ありだった。シュートを打つ場面で、まだパックがゴールに入ってもいないのに、字幕ではすでに「打った!入った!」と出てしまう。コンマ何秒のズレが、やけに気になってしまった。もっと言葉を短く切って、画面に合わせてテンポよく出してくれるとありがたい。

そのとおりと思ったら、ポチッ!

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://creview.blog67.fc2.com/tb.php/417-58469d29

«  | HOME |  »

タイトル一覧/記事検索


最新記事


記事ランキング

アクセス解析


検索ワードランキング


レンタルCGI


最新トラックバック


最新コメント


カテゴリ


プロフィール

Tao

Author:Tao
性別:♂
子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


RSSフィード


リンク



【BDもDVDもBOXで!】


【あの映画をお手元に!】