サーティーン あの頃欲しかった愛のこと

ホリー・ハンターがアカデミー助演女優賞にノミネートされていたので、記憶に残っていた。内容はよく知らなかったけど、DVD借りてきた。
初めはいい子だったトレイシーが、悪の華イーヴィに引き込まれ、見るも無残に堕落していく。イーヴィ(Evi)って名前がそもそもよくないね。明らかにEvil(邪悪)から来てるもの。日本で言えば、悪魔くんみたいなもんだ。そんな名前が出てきたら、役所の人が止めなくちゃ。

トレイシーが悪くなったのはイーヴィの影響だけど、トレイシー自身にも、ワルに憧れる気持ちが元々あったんだろう。大体、イーヴィに取り入るために他人の財布を盗むなんて、ちょっと普通じゃない。

一度転がり始めると、加速がつくのは早い。服装は派手になり、化粧はケバくなり、言葉遣いは乱暴になる。昔の友達を切り捨てて、仲のよかった母親とも喧嘩が絶えなくなる。んで、舌ピアスだ、へそピアスだ、黒人とデートだ、初体験だ。ここまであっという間。観てるこっちが唖然とする。うつろいやすい年頃とは言うが、あまりにも変わりすぎ。

オレがこの年代の娘の気持ちを理解できるはずもないが、たとえ同い年だったとしても、共感はできないだろう。挙句の果ては、隣のお兄さんを誘惑するわ、ヤクには手を出すわ、ノーブラノーパンだわ、もうとことん堕ちていく。もう誰も助けられない。自分が何をやってるか、自分でもわかってないんだから。自分自身をコントロールできないんだから。

そんな豹変娘でも、娘であることには変わりない。母親だけが彼女を見捨てず、底なしの泥沼から引っ張り挙げようと、体当たりで奮闘する。まさしくアメリカ版「積木くずし」。でも、なかなかその思いは、娘には伝わらんのよね。

イーヴィがその本領を発揮するクライマックス。こんなビッチに心酔していたトレイシーは、自業自得だとは思うけど、イーヴィのあまりの悪辣さには、心底憤慨した。やっぱりこういう女だったのだ。早く気づけばよかったのに、トレイシー。

身も心もボロボロのトレイシーを、強く強く抱きしめる母親。「放して」「放さない」と、娘のリストカットの傷に何度もキスをする。唇からあふれ出るせつないほどの愛情で、腕の傷を、そして心の傷を癒そうとするように。ホリー・ハンターの熱演に、心打たれた。母親の限りない愛に、胸が震えた。この母親がそばにいれば、トレイシーも立ち直ることができるだろう。きっと。

トレイシーを演じた美少女、エヴァン・レイチェル・ウッド。たった100分かそこらで、いろんな表情を見せてくれる。今後も有望な若手の登場だ。そして、13歳で脚本を書いたのが、にっくきイーヴィを演じたニッキー・リード。鑑賞後にそれを知ったんだけど、すごいね。その豊かな才能に、本当に驚いた。あれで14歳なの。その大人っぽさにも驚くね。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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