砂と霧の家

「ダーク・ウォーター」公開を控え、ジェニファーちゃんの主演作を借りてきた。
え?もうジェニファーちゃんなんて歳じゃないって?いやいや、オレにとって彼女は、いまだに「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のデボラ(少女時代)なのよ。アマポ~ラ~♪

そんな思い入れのある女優だから、「ビューティフル・マインド」の彼女は誇らしかったけど、「レクイエム・フォー・ドリーム」の彼女は観ていて辛かった。

この映画はあそこまでボロボロじゃないけれど、匂ってきそうなほどの貧乏臭さだ。乱雑に散らかった部屋は、オレの部屋よりひどい。オレの部屋もなかなか片付かないけど、あっちは女性だからね。整理整頓ができない病気の人がいるらしいが、キャシーはその一人なのかもしれない。

しかし、一軒の家をめぐっての争いは、観ていて何かむなしいね。

キャシーにとっては、親から譲り受けた唯一の財産。ダンナに逃げられた彼女にとって、この家を失うということは、生きていくよすがを失くすということだ。だから、生活能力がゼロのくせに、この家には固執する。

でも今回の件がなくても、彼女はいずれこの家を手放す破目になったろう。ちゃんと働けばいいのに働かないし、そんな彼女に寄ってくるのは、現実逃避と職権乱用の警官ぐらいなもの。明るい未来は訪れそうもない。

一方、家を手に入れたベラーニ大佐も、よくわからない。理想の家を見つけたんなら、そこに落ち着けばいいものを、転売して儲けようと目を血走らせている。合法的な経済活動だから責める理由はないけど、家族の認識とのギャップがありすぎ。彼の考えも、悲惨な結末を迎えた原因のひとつだ。

結局、大佐の息子が撃たれて死んで、大佐夫婦も心中しちゃう。争いに疲れて、「この家は君の?」との問いにノーと答えるキャシー。誰も悪くないんだけど、それぞれがもう少し欲を控えめにしとけば、ここまでの結果には至らなかった。後悔してもあとの祭りだ。観終わって、とてもどんより。

ただ、もっとスケールの大きな悲劇みたいな売り方してたから、期待はずれの感は否めない。悲劇っていうほどのもんかな。悲劇って、「ハムレット」とか「ロミオとジュリエット」なんかに使う言葉でしょ。なんか違う気がする。

ジェニファーちゃんの貧相ぶりと、ベン・キングスレーの尊大さは、もう名人芸の域。言う事なしです。大佐の奥さんを演じたショーレ・アグダシュルーの、母性あふれる善良さが、暗い作品の中の唯一の光明になっていた。アカデミーの助演女優賞ノミネートも納得。素直に共感できるのは、彼女だけだったかも。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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