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マルホランド・ドライブ

先日観た「イレイザーヘッド」に続き、リンチ監督作品である。前回のこともあり、内容に一抹の不安あり。でも、強い興味をひかれて、DVD借りてきた。
いや、こりゃまたすごいわ。リンチ監督やってくれました。ヤツは絶対に確信犯だ。わからないと言うと職業的プライドが許さない批評家や、わかったふりしてかっこつけたがる映画ファンが、「なんだこりゃ?!」とは言えないことを彼はわかってるのだ。あんな映画に解釈つけられるわけがない。

DVD特典の監督インタビューでも、「監督は映画ですべて語るべきで、その後に付け加えるのは主義に合わない」とか、「観客は自分の感性で素直に観てほしい。自分の感性を信じてほしい」とか言って、インタビュアーを煙に巻く。うまいこと言ってるけど、わざと説明のつかない映画を作って、観た人が混乱する様子を楽しんでいるのだ。悪趣味な男だ。

たくさんの映画賞を授賞してるけど、おいおいホントに理解して賞あげてんのかい?特に脚本賞。この映画が確信犯だということを前提にあげてるのだと信じたいが、わかったふりして褒めてるんなら、そいつはアホだ。でなければ、映画の文法を無視した映画が賞賛されるおかしな時代が来たことになる。

かろうじて可能な解釈は、ファミレスの裏に住んでいる醜悪な男が世の中を混乱させる力を持っていて、今回の事件はすべてあの男が仕組んだ、ということぐらいだ。後半、登場人物の名前も人間関係もガラリと変わってしまうが、あれはあの男が持っていた青い箱が原因だ。次元をつなぐ通路かもしれない。そこを通ったのは登場人物ではなく、我々観客だ。だから、まったく異なる人間ドラマを見せられることになる。あの男が何者かはわからないし、この解釈が正しいという確かな証拠もない。

しかも、仮に正しかったとしても、だからどうということも全然ない。要は、観客が衝撃と混乱の渦に巻き込まれさえすればいい。あとは、アホが勝手な解釈をする。うまくいけば、頭のいいアホがびっくりするほどすごい深読みをしてくれて、映画としての価値が上がる。これが監督の狙いだろう。

さて、こんな監督のやり方をどう考えるか。自分は高く評価する。「やったなリンチ」である。世の中には、自分の理解できないものを崇拝する傾向があるのだ。もちろん、あんまりわからな過ぎてもいけない。適度にわからないのがいい。そこまで計算しているんだろう。本来、こんなトンデモ映画は存在さえ許されないと思うが、これに関しては笑って許してしまう。元々、リンチは嫌いじゃないから。

ナオミ・ワッツが素晴らしい。スチール見ただけじゃ普通の美人で、そんなにひかれなかった。でも劇中では、明るく前向きで一生懸命な女優志願を魅力的に演じていた。それだけでもアピール度抜群だったのに、後半は一転して暗く湿った演技で、同じ人間の表情とは思えない。大ヒットしている「ザ・リング」も、絶対チェックしなければ。

結果的に、いつもと同じく「わけわからん」リンチワールドに至るのだが、ストーリーテリングと、絶妙な難解さと、主役のナオミ・ワッツに感銘を受けて、個人的な評価は高め。でも、また観るかと聞かれたら微妙だ。何回観たって説明なんかつかんよ。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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