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南極日誌

「殺人の追憶」のソン・ガンホと、「オールド・ボーイ」のユ・ジテ、カン・ヘジョン。このキャスティングに興味をひかれた。何やら不気味な予告編も気になった。公開最終日最終回、レイトで観てきた。
何だか血なまぐさそうな話とは思ってた。でも、心理スリラーなのか、心霊ホラーなのか、はたまた猟奇ミステリーなのか、予告を見ただけじゃわからなかった。

観終わってみても、実はこれがよくわからない。ジャンル特定が難しい。これはいい意味で言ってるのではない。何が言いたかったのか、よくわからないのだ。

隊長を映すビデオカメラの映像に、白い手が伸びる。発見された80年前の日誌とあわせて考えれば、遭難したイギリスの探検隊の亡霊が、6人を死の世界に引きづりこもうとしていたんだろう。帰りたがる隊員を強引に「到達不能点」へ向かわせる隊長は、さしづめ「シャイニング」のジャック・ニコルソンといったところか。

しかし、ソン・ガンホ演じる隊長に、イギリス探検隊の影を感じさせる演出がまったくない。あるのは、ときどき現れる自殺した息子の亡霊だけだ。この二重構造が、観客を混乱させる。どっちかに絞ってくれればよかったのだ。そうすれば、ピントがあって、だいぶすっきりした映画になったはずだ。

さらに、このトンデモ隊長、壊疽し始めた隊員の足を、いきなり切り落としてしまったりする。それしか方法はなかったのか、頭がおかしくなっていたのか、それさえはっきりしない。画面から伝わるのは、凄惨な印象だけだ。

この映画の作り手たちは、断定的な展開をしないことで、観客の想像力を刺激して、不気味な雰囲気を醸し出すのを狙ったんだろう。いろんな可能性を残すことで、鑑賞後の議論も期待できる。よくわからなかったら、もう1回劇場に足を運んでください。2度でわからなきゃ、何度でもどうぞ!

・・・そういう気にはなりませんでした。確信犯的にそういうことやられると、食いつきたくなくなるのよ。俳優達の演技が、なかなか重厚なだけに、もったいないと言わざるをえない。

ソン・ガンホもユ・ジテも、かなり過酷だったと思われる撮影の中、ぶれない役づくりを貫いていて圧倒された。ストーリーはともかく、この二人を観るだけで、この映画の価値はあると言ってもいい。ほかの4人の隊員たちも、個性にあふれていて見事だった。

惜しむらくは、紅一点のカン・ヘジョンか。あれだけの役なら、別に彼女じゃなくてもよかったのに。期待した分肩透かしだった。

南極の厳しい寒さと、沈鬱な雰囲気を盛り上げていたのが、腹の底に響いてくるような音楽。川井憲次という日本人らしい。日本でも、こんな曲が書ける人がいるんだ。ちょっと誇らしく感じた。

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『南極日誌』  ・・・その白さは理性を破壊し精神の‘極限地点’へと誘う

アミューズソフトエンタテインメント 南極日誌 出演■ソン・ガンホ、ユ・ジテ、パク・ヒソン、キム・ギョンイク、ユン・ジェムン、チェ・ドクムン、カン・ヘジョン監督■イム・ピルソン<ストーリー> 真っ白な氷と雪の世界。6人の男が歩みを進めていた

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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