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シビル・アクション

法廷ものって、はずれをつかむ可能性が低い。名作も多い。判決がどちらに転ぶかが、クライマックスになるのが一般的だけど、自分はその途中の行動、推理、葛藤、人間ドラマの方にひかれる。判決なんて、大体読めるからね。
この映画の判決は読めなかった。金のなる木にしか興味のない男が、金目当てに起こしてしまった大企業相手の民事訴訟。降りるに降りれず、さらには彼のプライドが、和解よりも勝訴にこだわって、泥沼にはまりこんでいく。結果は、ロバート・デュヴァル演じる老獪な企業弁護士の思うとおりに。こんな結果になるんだったら、あの時手を打っておけば・・・と後悔してもあとの祭りだ。一応、裁判には勝ったが、賠償額は微小、謝罪はなし。達成感はまるでない。遺族から感謝の言葉もない。いったい何のために戦ったのか。そんな無力感が漂う。共に戦った仲間は離れ、そして無一文に・・・。これが実話のすごさだ。フィクションの裁判劇にはないリアリティに圧倒される。

でも、かといって、どよ~んと暗鬱な気分にさせられる映画じゃない。自分の力ではできなかったことを、国家権力を利用して一矢報い、遺族がそれを新聞で知る。貧乏にはなったが、信念は曲げることなく、今も環境問題専門弁護士として戦っていることがわかるテロップ。静かだけど熱くなる、秀逸なラストだ。

訴訟社会アメリカでも一段低く見られている傷害弁護士を、ジョン・トラヴォルタが熱演している。でも個人的には、前半のゴージャス弁護士がはまりすぎてて、後半の正義の味方ぶりは、ちょっと違和感あった。彼は「パルプ・フィクション」や「ブロークン・アロー」「フェイス/オフ」のような、社会の裏側で大威張りしてる役の方がぴったりしてる気がする。ケヴィン・コスナーやメル・ギブソンなどの正義漢俳優の方が、イメージにあってるんじゃないかしらん。

スティーヴン・ザイリアンは、脚本では「シンドラーのリスト」があるが、監督はこれが初めての出会い。なかなか堂々とした演出ぶりじゃないの。他の作品も全部観たくなった。

ただ、満点とは言えない。ネックはトラヴォルタ。でも、彼が悪いんじゃない。彼はがんばっていた。キャスティングが悪いのだ。キャスティング・ディレクター出て来い!

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『シビル・アクション』(1998)

金になる訴訟しか扱わない弁護士に、ふとした切っ掛けで河川汚染を争点とする訴訟の依頼が持ち込まれてくる。一度は断るのだが、相手が大企業と聞いて俄然乗り気に。ところが原告側有利と見られていた裁判は、相手側弁護士の策略によって苦戦を強いられ、やがて意外な展開...

『シビル・アクション』を観たぞ~!

『シビル・アクション』を観ましたマサチューセッツ州で実際に起きた民事訴訟事件を題材に、大企業を相手に無謀ともいえる公害裁判に挑んだ原告側弁護士の正義と信念の戦いを描いた法廷サスペンス・ドラマです>>『シビル・アクション』関連原題:ACIVILACTIONジャンル:サ...

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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