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パニック・ルーム

映画ファンを自称しているくせに、監督や俳優で系統だてて観るというくせのない自分。ところが、フィンチャー監督の作品だけは全部観ているんだな。
デビュー作にはかなりげんなりさせられたが、「セブン」は面目躍如の大傑作、「ゲーム」もそこそこ面白く、「ファイトクラブ」ではフィンチャー節炸裂だった。トリッキーな映像とストーリー展開が、フィンチャーの持ち味だ。この新作もそうに違いない。だって、完全防備のセキュリティルームがテーマの、押しこみ強盗と親子の攻防戦だよ。凝りまくりだろうよ、当然。

終ってみたら、いやはや、普通のサスペンス映画だった。前作の荒れ狂う竜巻のような勢いはどこへやら、大人も子供も楽しめるハリウッド・エンタテインメント。別に、面白くなかったわけではないし、フィンチャーらしさもまったくなかったわけではない。強盗が侵入する場面での、コーヒーポッドの取っ手くぐり抜けや、ガス爆発シーンでの、ホースをなめるカメラワークなど。「これぞフィンチャー!」と思ったが、そんなのは冒頭で済んじゃった。あとは特段目新しさもなく、ちょっとハラハラしながら最後まで。うーん、なんでこれをフィンチャーは撮りたかったんだろう???

ボーイッシュな娘が糖尿病という設定はなかなかだった。でも、それがフィンチャーらしさにつながっているかというとそうでもなく、中盤でエピソード終了。あれれ?

警官が調べに来て、強盗の見ている手前、助けを求めたいのに追い返すシーン。追い返す理由や、洞察力するどい警官の最後の質問にはうなったが、あれも結局追い返して一安心じゃあ、なんだか物足りん。

主役のジョディー・フォスターより、強盗役のフォレスト・ウィティカーの方が印象深い。根っからの悪人ではなく、家族のために仕方なく犯罪の仲間入り。でも、見た目どおりやさしいとこあるし、頭いいしなので、ラストは捕まってほしくなかった。逃げきって、後日談であっと言わせるラストなんてどう?その方がフィンチャーらしい。なんのひねりもなく終ってしまったのが、なんとも解せない。

とまぁ、この映画の物足りなさを挙げればキリがない。なにもかも、フィンチャーらしいあとひとひねりが足りないのだ。これはすべて、フィンチャー映画に対する固定化したイメージと、それに対する期待度から来るものだろう。ファンはこれにどう対処すればいいのだろうか。彼にここまで普通の映画を見せられると、ついついこう考えてしまう。次回作に期待してもよいのか?フィンチャーはもう昔のフィンチャーじゃないのか?もう、あの挑戦的な映画を観ることはできないのか? 面白くないわけじゃないのに、そんな不安を抱かせる映画であった。

他の普通の監督が撮って、期待しないで観たら、評価はもっと上がったかもしれない。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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