ラスト・オブ・モヒカン
マン監督だから、男の、男による、男のための映画かと思いきや、さにあらず。これは女性のための映画だ。間違いない。
だって、ここまで愛され守られたら、女冥利に尽きるってもんだろう。確かに男なら誰が惚れてもおかしくないマデリン・ストウだけども、彼女のためにあそこまで勇敢に、自分を捨てて戦えるかって言われたら、それは自信がない。男から見てもあこがれるぐらいだから、女から見たらたまらんでしょ。
そんなカッコよすぎるヒーロー・ホークアイを、ダニエル・デイ・ルイスが熱演。あの端正なルックスもずるいよね。あれが普通のインディアンだったら?インディアンがダメということじゃない。ルイスにはかなわんだろうと思うのよ。まあ、うまい設定というしかない。
ただ、ちょっとかわいそうだったのは、ホークアイたちに殺されるこの映画の悪役、ヒューロン族のマグワたちだ。彼らは、家族を「灰色の髪の男」に殺された。だから、その復讐として「男」とその家族を皆殺しにしようと、執拗に追い続ける。
「恨みはわかるけど、家族に罪はないだろう」と、共感はできないキャラだった。だけど、ホークアイと兄弟同然のウンカスや、愛する人の妹アリスが死ぬと、ホークアイと酋長は復讐の鬼となって、彼らを殺してしまうのだ。
これじゃ、ホークアイもマグワも一緒じゃん。いやいや、復讐をやり遂げてしまった分、ホークアイの方が上を行ってるよ。これって、どうなのかな。そりゃ怒り煮えたぎるのはわかるけど、それまでマグワ悪いヤツ、って感じで引っ張ってきてるせいで、急にホークアイに冷めちゃうのよね。マグワは殺さずに逃がした方が、感動アップしたんじゃないのかな。
まあでも、マデリン・ストウに感情移入してる女性だったら、そうは考えないんだろうね。「私を守ってくれたんだから、それでいいのよ。何の文句もないわ」となると思われる。やはりこれは女性向けの映画だ。それはそれでいいのかも・・・。
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だって、ここまで愛され守られたら、女冥利に尽きるってもんだろう。確かに男なら誰が惚れてもおかしくないマデリン・ストウだけども、彼女のためにあそこまで勇敢に、自分を捨てて戦えるかって言われたら、それは自信がない。男から見てもあこがれるぐらいだから、女から見たらたまらんでしょ。
そんなカッコよすぎるヒーロー・ホークアイを、ダニエル・デイ・ルイスが熱演。あの端正なルックスもずるいよね。あれが普通のインディアンだったら?インディアンがダメということじゃない。ルイスにはかなわんだろうと思うのよ。まあ、うまい設定というしかない。
ただ、ちょっとかわいそうだったのは、ホークアイたちに殺されるこの映画の悪役、ヒューロン族のマグワたちだ。彼らは、家族を「灰色の髪の男」に殺された。だから、その復讐として「男」とその家族を皆殺しにしようと、執拗に追い続ける。
「恨みはわかるけど、家族に罪はないだろう」と、共感はできないキャラだった。だけど、ホークアイと兄弟同然のウンカスや、愛する人の妹アリスが死ぬと、ホークアイと酋長は復讐の鬼となって、彼らを殺してしまうのだ。
これじゃ、ホークアイもマグワも一緒じゃん。いやいや、復讐をやり遂げてしまった分、ホークアイの方が上を行ってるよ。これって、どうなのかな。そりゃ怒り煮えたぎるのはわかるけど、それまでマグワ悪いヤツ、って感じで引っ張ってきてるせいで、急にホークアイに冷めちゃうのよね。マグワは殺さずに逃がした方が、感動アップしたんじゃないのかな。
まあでも、マデリン・ストウに感情移入してる女性だったら、そうは考えないんだろうね。「私を守ってくれたんだから、それでいいのよ。何の文句もないわ」となると思われる。やはりこれは女性向けの映画だ。それはそれでいいのかも・・・。
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