恋人までの距離(ディスタンス)

いつか観ようと思ってるうちに、あれれ続編が公開されちゃった。すっかり時期を逸してしまったわけだが、これが観るきっかけにもなった。DVD借りてきた。
特別な事件なしに、人が恋に落ちるプロセスをスクリーンに再現しようという、かなり大胆な試み。これは、男女のキャスティングも成否に大きく関わってくる。

男の観客は、その点で問題なし。だって、ジュリー・デルピーかわいいんだもん。大抵の男なら、よほど何かない限り、彼女に恋するのに支障はない。もっと言えば、「フランス女と一夜の恋」なんて、絶対にそんな機会ないもんね(笑)。え?不純ですか? でも、イーサン・ホークにスケベ心がまったくないなんて、それはウソだよ。絶対ある!

それはいいとして、問題は女性の観客だ。イーサン・ホークは、あんまり魅力なかったんじゃないか? だって、始終口半開きにしてニヤついてるし、何か言えば偉そうなご高説とネガティブな見解のオンパレード。女の気を引くことに力が入りすぎてるようにも見える。まあ、同性として理解できないこともないんだけどね。

確かに、おばあちゃんの霊の話は、つかみとしてなかなかだったし、あれで恋をしたと言われたら、まあそうかなーとも思う。なにしろ、イーサン・ホークだしね。もともと好感度の高い俳優だから、大丈夫なのかも。

まあ、「ハニカミ」みたいなもんで、こういう一日を過ごせば、お互い気になる存在にはなる。お互いの身の上、エピソード、考えていることを、とことん話すことで距離が縮まる。共通の体験を重ねることで、絆が深まっていく。特別なことじゃないよね。これが普通の恋の展開だ。ただ、期限を決めて時間を濃密にすることで、映画として成立させる。リンクレイター監督、なかなかの手腕だ。それは認めよう。

ジョナサン・キャロルの著作が好きで、よく舞台になるウィーンは、死ぬまでに一度は行きたいと思っていた。この映画でその雰囲気に少し触れられて、ますます行きたいと思ったね。夜のカフェで手相占ってもらいたいね。川べりで、泣けるような詩を作ってもらいたいね。いいよ、たとえ使いまわしの言葉でも。

体まで重ねたら、やっぱり別れがたい。翌朝の散歩、公園での膝枕、プラットホームでの会話、すべてが切ない。それまで偽っていた平常心が崩れ、堰を切ったように感情があふれ出し、激しく抱き合いキスをする。ああいう時には、ああいう風になるしかない。半年後の再会の約束、しちゃうよね。見事に共感度100%な別れだった。

そして最後にもう一度、二人が過ごしたウィーンの風景が全部映し出される。これに降参した。誰もいないその場所を見ると、まるで自分がそこで会話を交わしたり、何かをしたかのような気分にさせられる。恋愛の疑似体験を再現させられる。それが監督の狙いなら、オレはずっぽりハマりました。ハメられました。

二人はその後どうなったのか?再会は果たしたのか? 確かに続編は気になるね。近々借りてくることにしよう。

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Comment

[192]

はじめまして。
この映画を見た時のことを思い出し、懐かしくて思わずコメントしてしまいました。
当時は1年くらい彼氏がいない時期で、いなくてもそれなりに楽しくやっていけるなと思っていたところにこの映画を見て、恋愛が始まる瞬間の期待感や高揚感、相手にどんどん惹かれていく気持ちを思い出したのでした。主役2人と同年代だったこともあり、初めてリアルに共感できる恋愛映画でした。それだけに続編の「ビフォア・サンセット」も主役2人が同じように年を経てきていてやはり共感できました。また10年後くらいに続編を作ってほしいものです。

[193]

>さえこさん
当時同年代と言うことは、オレとも同年代であり・・・
年齢の話はよしましょうか(笑)
続編まだ観てないので、早く借りてくることにします。
さらに10年後、そしてまた10年後・・・って、
老人になるまでやったらすごいですね。
トリュフォーのドワネルシリーズみたいに。

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