ALI アリ

モハメド・アリにさほど興味なく、今までなんとなく食指が伸びなかった。でも、マイケル・マンだし、ウィル・スミスだしと自分を説得し、DVD借りてきた。
アリの全面協力のもと、アリ自身が太鼓判を押すだけあって、本人しか迫ることのできない部分まで描いていて、なかなかの力作だった。

発言は攻撃的で毒舌、ボクシングは戦略的で俊敏、女にはすぐちょっかい出してモノにする。「英雄色を好む」とよく言うが、何に対してもエネルギッシュだから、そっち方面もそうなるんだろうね。ただ単に女たらしなら、世間の敵なんだけど。

自分の理想を貫くために、一切の妥協を排し、行く手を阻もうとする障害は、すべて力ずくで取り除く。ボクシングで何度もチャンプに返り咲けたのは、単に力が強いだけでなく、その生きる姿勢が強かったからだ。いつも妥協させられてる自分には、輝いて見えた。ボクシングができなくなるかもしれないのに、国を相手にファイティングポーズを取るんだからね。結局彼は裁判にも勝つわけだが、それは運だけじゃない。

アリを演じたウィル・スミス。その肉体も素晴らしいが、演技もすごい。観ている間、ウィル・スミスだってことを忘れていた。本当のアリを観ている気がしてた。アカデミー賞とってほしかったね。

もうひとりすごい男がいる。ABCのハワード・コーセルだ。カメラや他の記者の前では、アリを散々挑発する。そうすることで、アリらしい発言を引き出せることを知っているから。最終的に自分がとっちめられることもあるけど、それでも構わない。本物の信頼関係で結びついているから気にしない。だから、アリをカシアスと呼んで逆鱗に触れたときは、真剣に謝罪するし、カメラの回ってないところでは、アリの体や生活のことを真剣に心配する。最高裁での勝利を真っ先にアリに伝えるのも彼だ。

そんな人間味あふれる魅力的なコーセルを演じたのが、ジョン・ヴォイトだ。すいません、エンドクレジットまで彼とは気づきませんでした。ものすごいメイクだね。これまた助演男優賞にノミネートされてたけど、激しく納得。いい役だった。

アトランタ五輪で、最終聖火ランナーとして登場したアリ。パーキンソン病と戦ってるなんて知らなかった。「元チャンプも大変だな」ぐらいにしか思わなかった。でもこの映画で、彼が真の英雄であることを知った。彼が世界中から愛されている理由もわかった気がする。観て良かった。食わず嫌いなんか、するもんじゃないね。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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