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ロスト・イン・トランスレーション

ソフィア・コッポラやビル・マーレイにも興味はある。でも、今この映画で一番に注目したいのは、先日「ゴーストワールド」でちょっと気になる存在になって、この夏には大作「アイランド」も控えているスカーレット・ヨハンソンだ。特に好みというわけではないのに、なぜか気になる。DVD借りてきた。
きっとコッポラ娘は、「ゴッドファーザーPARTⅢ」や「ヴァージン・スーサイズ」のプロモで来日した際に、似たような体験をしたんだろう。んで、日本エンタメ界の変てこな文化を脚本にしたら、「そうそう、日本ってそうなんだよね!」って、同業者の共感を買ったんだよ。そうだそうだ、そうに決まった(確認してません。勝手な想像)。

日本人としては少し恥ずかしいね。別に恥じる必要はないんだけど。でもマシュー南の「ボブ踊り」には、ちょっとひいたよ。ダイヤモンド・ユカイ(ですよね?彼)扮するCMディレクターの、パッション演出にも頭をかかえてしまった。ああいう人、本当にいるんだろうね、業界には。

でもこの映画、ただのカルチャーショック・コメディじゃない。もしそうだったら、これほどの高評価は受けないだろう。観終わったあとの、この余韻の深さ。強く触れれば壊れてしまいそうな、繊細で純粋なラブストーリーだった。

日本になじめない往年のスターと、日本で旦那に放置される孤独な若妻。異国で居心地の悪さを感じて、いつのまにか行動を共にする二人。でも、普通の映画に観られるようなラブシーンは一切ない。ただ会って、ご飯食べて、お酒飲んで、カラオケ歌って、話すだけ。デートと言うのさえはばかられる。二人っきりでベッドに寝転がっても、そっち方面に進む気配は微塵もない。ロビーでの別れもあっさりしたもの。

ずいぶんと淡白な終わり方に、きっと誰もが思ったはず。会話や表情に出てこない、深くて熱い感情があるんじゃないの?あれはただの勘違いなの?本当にそれでいいの?・・・まあ、でも現実はこんなもんよね。仕方ないよね・・・。

観客の気持ちも静かに収束に向かい出した時に、現実にはありえない偶然が起こる。思わぬ再会。昂ぶる気持ち。そして、雑踏のど真ん中で、熱い抱擁と接吻を交わす二人。もう会わないかもしれない。離れたくない。自然に涙があふれてくる。でも・・・感情を断ち切るように体を離し、二人は別れていく・・・。

旅の恥はかき捨てとばかりに、不倫に走ることもできたろう。映画なんだから、自由奔放な結末も許されるかもしれない。でもこの二人には、そんな選択肢はない。彼らはとても普通の人だから、異国の雰囲気に流されて、羽目をはずしたりはできない。家族を裏切るまでの大胆な行動は取れない。だからこそ切ないのだ。胸が締めつけられて、痛いのだ。

観てるだけでおかしいビル・マーレイだが、今回はそれを下地にして、大人の演技を見せる。これはベストキャスティングだ。他のどの役者が、こんなにおかしくて味わいのある役をこなせるだろうか。

そして何と言っても、スカーレット・ヨハンソンだ。決してすごい美形というわけではない。普通のアメリカ人だ。やってることも、言ってることも普通。なのに、すごく輝いて見える。温かい雰囲気に癒される。知らず知らずのうちに、好きになってしまっている。彼女の自然なオーラにやられました。ラストの切なさは、彼女に参っちゃったせいもあるね。気持ちはすっかりボブになってました。

しばらくの間、力が抜けてました。いい映画に出会えました。ソフィア・コッポラすごいな。

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Comment

[169]

ロスト・イン・トランスレーション、TB貼らせていただきました。
そうでしたか、こういう奥の深い話なのですね。
何も知らずに見ていました。
これからも、いろいろ拝見して勉強させていただきます。(映画見た後に・・・ネタばれたくないもので)

[170]

>やぎっちょさん
観終わったあと、じわじわと余韻が深まって、
しばらくあとをひいたのを覚えてます。
いい映画だと思いますよ。
キャスティングが大成功してます。
オレも、観る前には読まないことをオススメします。
容赦なくネタバレしてますから(笑)。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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