OUT

桐野夏生の原作は持ってるんだけど、まだ読んでない。読んでからにしようと思って、とっておいたのだが、急に観てしまいたくなってDVD借りてきた。
もっと真剣なスリラーかと思ってた。違うじゃん。途中から方針変更、これはコメディと思って観た。

それくらい展開が呆気に取られるのよ。普通に考えて、人一人殺して、あんなにあっけらかんとできるわけない。普通に考えて、頼まれたからって死体引き受けるはずがない。普通に考えて、処分に困ったからといって、風呂場でバラバラにしようと思いやしない。普通に考えて、そんな現場に同僚巻き込もうなんて考えない。普通に考えて・・・。

普通じゃないゆえに、リアリティの面で難があり、まともに観てたら白けてしまう。そう、この映画を楽しむには、異常な事態を笑い飛ばすしかない。「いやいや、そんなことするかい?」と、画面に突っ込みを入れるしかない。

小説なら、そのへんの無理はカバーできるが、映画ではかばいきれない。作り手側もそれはよくわかってるようだ。どうせマジに撮っても違和感あるなら、そんなの重視しないで行こう。その姿勢はこの映画の場合、非常に正しい。

最初の死体処理の場面は、観てるこっちまで力が入った。あの、首を切断する瞬間、思わずうめきました。あんな作業に、伊東家の裏技使うなよ(笑)。

4人の女たちの個性の描き分けが見事。リーダー格の原田美枝子は、香川照之が惚れるだけあって、本当にイケてる。知性あふれるかっこよさだ。倍賞美津子、室井滋、西田尚美も、それぞれどうしようもなく弱いところがあって、人間味にあふれていた。

終盤の北海道逃避行。あのまっすぐな道って、実はよく知ってるのよね。今ぐらいの時期には、道脇に山わさびがたくさん育ってて、最高にうまいです。勝手に抜いて持って帰って、すりおろしてご飯にかけたら、何杯でもいけます。これホント(笑)。

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Comment

[98]

映画版OUTは、確かに四人の女性の描き分け見事でした。
 もうあの役者しか考えられないというくらいそれぞれがハマっていて、監督・平山秀幸の演出の冴えを物語ってます。
小説も映画もリアル(現実どおり)に描く事に価値があるとは思えないけど、作品の中でリアルだと思える手応えがあればいいと思います。あの解体シーンの怖いけど笑える、もう笑うしかないという描き方は最高でした。
ちなみに原作読んでないとの事ですが、ご安心ください。全然違います。まず四人のキャラが違うし結末も違う。いい意味で裏切られます。

[99]

>アスランさん
映画と原作は違うんですね。
原作読む楽しみが増えました。
近いうちに読みたいと思います。
ありがとうございます。

[100]

以前、原作を読んでかなり怖くて面白かったから、映画を見てみようと思いながら、まだ見ていません。「ホワイトアウト」や「模倣犯」なども小説の感動をそのまま、映画にするには難しいものがあるみたいですよね。とは言ってもOUTの4人の女たちを是非見てみたいと思います。

[101]

>愛さん
原作を先に読んでるんですね。
オレもそうしようと思ってたんだけど。
「模倣犯」は未読だけど、
「ホワイトアウト」は読んでから観ました。
あれは、真保氏が脚本も書いてるせいか、
切ればいいところを切らずに、惜しい出来でした。
この作品は、先のアスランさんによれば、
ちょっと内容違うみたいだから、
それを踏まえや上で観ると、面白いかも。
オレもいつか原作読むぞ!(いつになるやら・・・)

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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