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仄暗い水の底から

原作は持ってはいるものの未読。怖いもの見たさでDVD借りてきた。
観ている間は、「こえぇー」の連発だったが、終わってみると、「あれが怖かったなぁ」という明確な印象があまりない。これは多分この映画が、見えていないもの、映していないもの、そして日常的でなんでもないものに意味を与えて、怖さをあおるという手法をとっているからなのだ。

逆に、もっともショッキングであるべき、子供すりかわりのシーンは、クリーチャーの造詣がハリウッド的で、それまでのうっすらじめじめ象徴的な怖さとかけ離れていて、ちょっと萎えた。あれだけが残念。

DVDで何度も繰り返し観てしまったのだが、もっとも怖かったのは、捨てても捨てても戻ってくる赤いバッグが、郁子ちゃんの幼稚園カバンに入っていた、そのあとのシーン。黒木瞳があちこち電話したあと途方に暮れて、我が娘を振り返ると、郁子ちゃんが赤いバッグを開けようとしている。うすら笑いを浮かべながら。・・・・・・マジ怖かった。ああいう怖さを考えて演出する才能って、すごいと思う。中田秀夫おそるべし。メイキング観たら、おたくが大きくなっただけの容貌で、イメージ違ったけど。

怖いだけでなく、その背景となるドラマがしっかり描かれていた。親権をめぐって調停中の夫婦の対立。仕事のせいでお迎えに行けない母と、一人で待ちつづける子供の孤独。仕事をする母親の大変さはわかっていたつもりだが、よりリアルに理解できた気がする。今後の仕事にも生かしていかなければ。

母親が、あんなに溺愛していた自分の娘より、でろでろ姿のお化け幼児を選んだクライマックスは、どうもしっくり来ない。娘を守るための自己犠牲ということなんだろうが、あのへん、もう少しわかりやすくするべき。代わりに、ミス東京ウォーカーの出てくるラストはいらん。あれで説明したつもりだろうけど、手法としてはベストではないと思う。クライマックスできっちりカタをつけるべき。

全体的に暗くて湿っていて、上質のドラマを観たという晴れやかな気分にはなれなかったので、絶賛する気にはなれない。でも、こういうのが海外では作れない和製ホラーというもんなんでしょう。「ザ・リング」に続き、ハリウッドでリメイクされるらしいが、どうなることやら。ベビーシッター社会アメリカでは成り立たん話なんじゃないの?

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Comment

[3]

黒木瞳の最高傑作!
黒木はTVドラマだといまいちのクサい演技を連発するが、映画だとたまに凄くリアリティのある素晴しい演技を見せてくれる。そんな貴重な映画。
原作、シナリオ、演出、役者、全てのバランスが絶妙にミックスした作品。
鈴木光司の原作の映画化の中で最も怖く、最も感動する映画。見終わって数週間経っても怖さと母の愛の余韻が残る近年の邦画の中でピカ一の作品だと思います。

[4]

>生意気な瞳が好き!さん
黒木瞳って、もしかして世界に通用する、
最初の日本人女優じゃないかなーと思います。
もう少し若ければ、SAYURIだってできたんじゃないかと。
そういう企画、誰か考えませんかね。
TVの枠ではもったいない人です。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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