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公開時はよく覚えていないが、評価がやたら高いという印象があって、観たいと思っていた映画だ。観てわかったのだが、実話なのね。
クリスチャン・スレイターとケヴィン・ベイコン、若い二人が悩み苦しみ勝利を得るまでのストーリー。もうこれで感動しなきゃ、何で感動するの?ってなぐらい。

クリスチャンは、弁護士として初めての仕事。はりきってがんばろうとしたら、圧力がかかってうまくいかない。腹が立つ。思い通りやろうとしたらクビになる。そりゃそうだ、お上にたてついちゃったんだもの。でも、信念を貫いて勝利を得る。感動的だ。

ケヴィンは、貧乏で頭が弱く、自分で人生を歩むことが出来ず、いつのまにやら殺人者。もうこんな人生やーんぴ。諦めきっていたら、そこに現れた同年代の弁護士。死刑までの孤独をまぎらす友達のつもりが、彼の熱意にほだされて一念発起、タッグを組んで勝利を得る。感動的だ。

自由の国アメリカといっても、まだまだ人権が確立されていない時代。今なら当たり前なことが当たり前じゃなくて、今の当たり前を勝ち取るために戦った若い二人。これを熱演する注目の若手二人。特にケヴィンは、独房の中で汚物まみれになりながら、体当り演技を披露している。すごいよね。

いい映画なのだ。テーマがはっきりしていて、まったくはずれていない。非難すべきところはないのだ。観ている間は「いい映画だなぁ」と思っていた。なのに、絶賛する気持ちになれないのはなぜ?

この映画に足りないのは、余裕である。主張が正義に満ちていて、作り手はそれをストレートに思いっきりフィルムに焼き付ける。観客は、それをただ観るだけ。考えなくてもいい。だって、何を思おうと実話なんだしね。でも、ちょっと余裕がほしかったな。創作性と言ってもいい。でなきゃ、この映画はドキュメンタリーにするべきなんだ。その方がもっと感動するよ。

いい映画すぎて、ダメだしするのが心苦しいけど、ひねくれた自分には、お利口さんが一生懸命作った映画に見える。実話でも、もっと飛びぬけたところが必要だ。そうでなければ、実話の映画化はドキュメンタリーに負けてしまうのだ。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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