スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イン・アメリカ 三つの小さな願いごと

ジム・シェリダンは、はずすことの少ない監督の一人だ。その骨太な作風、いつも心に激しく訴えるものがある。しかし本作は、彼の自伝的映画だという。いつもとちょっと違う、穏やかな感じがする。少し戸惑い、少し期待で鑑賞。
4人の不法入国家族の絆を描くストーリー。これだけなら、心温まる寓話のようなイメージだが、そこはシェリダン、違ったね。穏やかなトーンの中にも、激しい葛藤が見え隠れする。

ホームドラマ的な雰囲気は、二人の姉妹によるところが大きい。長女としての責任感から、いつも冷静で妹の面倒見もいい、心優しい姉。天真爛漫という言葉がぴったりの、とにかくかわいい妹。この二人を見てるだけで、微笑ましくて楽しくて、そして健気で、2時間はあっという間だった。「もう終わるの?」って思ったもん。

ゲイリー・オールドマンをぬるくしたような顔のお父さん。甲斐性あるとは思えないけど、娘や失った息子を思う気持ちは誰にも負けない。ちょっと間違えば、ただの情けないおじさんになりそうなところだが、見事踏みとどまって、男性の共感を一手に引き受けている。一言で言えば、うまい。

新たな命をこの世に送るために、命をかける母親の鑑。産んだ後でも、子供が危なくて、錯乱状態に。サマンサ・モートン、名演です。顔は正直タイプじゃないんだけど、観ている間はずっと惹きつけられていた。

そして、マテオだ。何で叫びまくってたのかわからんぐらい、後半は誠実だ。傷ついた4人家族に、自分の命とお金を与え、幸せの危機を救う。ジャイモン・ハンスゥ、「アミスタッド」も印象的だったけど、本作ではもっとエモーショナルな演技を見せる。彼の素晴らしさが、奇蹟に説得力を与えているのだ。

特典映像の未公開シーンを見ると、元はもっと説明的な台詞が多かったみたい。それをばっさり切り捨てたり、違う台詞に変えたり、演出や編集の妙が味わえた。説明が少ない分、観ながらあれこれ考えるのよね。観客が行間を埋めていく。いい映画の条件のひとつだ。

劇中に家族で楽しんだ「E.T.」を持ってきて、静かで、それでいて熱くなるラスト。お父さんの涙に、一緒に泣いた。クリスティ、いい願い事したね。この家族には、これからも小さな幸せがいっぱい待ってるはず。助け合って生きていってほしい。素直にそう願う。

そのとおりと思ったら、ポチッ!

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://creview.blog67.fc2.com/tb.php/234-49a4de81

「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」

アメリカ・ニューヨークにやって来た家族の物語。娘二人が無邪気で・・・大変な都会暮らしの中で、ちょっとイイ話・・っぽいのかなっ。

«  | HOME |  »

タイトル一覧/記事検索


最新記事


記事ランキング

アクセス解析


最新トラックバック


最新コメント


カテゴリ


プロフィール

Tao

Author:Tao
性別:♂
子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


リンク



【BDもDVDもBOXで!】


【あの映画をお手元に!】





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。